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1日目 ページ2

「えー、諸君!紹介しよう!!彼が本日付けで捜査一課強行犯係に配属された松田陣平君だ!!彼は去年まで警備部機動隊に所属していた変わり種でな」


目暮警部が新人を連れてきた
天パにグラサン、オマケに手はポケットの中
新人らしからぬ新人だな…余程の自信家か?


「よしましょうや、警部さん。田舎から出て来た転校生じゃねーんだから…うざってぇ自己紹介なんざ意味ないでしょ。
こっちは来たくもねぇ係に回されてキレかけてるっていうのによォ…」


警察の花形に来たってのに散々な言い様だな
周りの目が一気に氷点下まで下がったぞ


「そ、そうだな…じゃあ狼輝君が彼に付いて色々教えて…」


『え、自分がですか?』


胸を張って言えることではないが、自分も捜一に配属されたのは割と最近である。歳も近い様だし、経験豊富なベテランでも付くのかと思ったが…


「実はな、彼は前に色々あって上から直々に頼まれた男なんだ…よろしく面倒見てやってくれ!」


『承知しました』


警部との会話中に欠伸をしている松田陣平
一応お前のバディの話をしてるんだが
そう言えば最初も警部の言葉を遮っていた
興味が無いのかどうでもいいのか、
どっちとも捉えられる態度に、少し興味が湧いた


松田陣平の元に歩み寄る


『長話は好きじゃないし簡潔に自己紹介を。
狼輝Aだ。よろしく、松田刑事。』


そう言って手を差し出せば無言で握手に応じる松田


男性特有の節くれだった手ではあるが、指は細く、手入れも行き届いている


元爆発物処理班らしいし、手先も器用なんだろう


先程の態度を見る限り、人間関係に関しては不器用だろうが。



------




外回りを終え、書類整理に一旦自分達のデスクに戻る


松田の机は私の隣に配置された(教育係ということらしい)


隣でパキパキと音がした


チラリと盗み見ると、某エネルギーチャージを食す松田


『なぁ。それは軽食か?それとも食事か?』


「あ"?何でンな事アンタに教えなきゃなんねぇんだよ」


『食事だな。よし、書類整理終わったらちょっと付き合え。』


「聞けよ」


無理矢理会話を終わらせる
成人男性がどのくらい食べるのかは知らないがチャージだけで済ませていいわけが無い
ましてや何かあった時、万全の状態でなければ護る事も怪しい
体作りは無下には出来ないだろうが。



___

都合上佐藤刑事のポジションに狼輝さんを。

.→←追憶



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作者名:遥希 | 作成日時:2022年7月2日 17時

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