あの景色をもう一度【ハイキュー】 (ページ7)

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第5球主将の覚悟ページ7

Aside

「大地さん、終わりました！入っていいですか？」

ｶﾞﾁｬ

澤「もう大丈夫なんだな？」

「もちろんです！」

澤「……よし！入っていいぞー」

あれ？私、叱られた子供？

ってことは大地さんはお父さんかぁ

田「よっ、大丈夫だったか？」

「うん、もう大丈夫！ありがと」

田「いいってもんよ！」

そんなに深刻そうに見えたのだろうか、龍に声を掛けられる

彼のこういう優しさには、いつも感謝である

澤「とりあえず、さっきの続きだけど…お前らがどういう動機で烏野に来たのかは知らない。けど、当然勝つ気で来てるんだろ？」

日「はい！！」

影「もちろんです」

澤「烏野は数年前まで、トップを争えるチームだった。1度だけだが、全国へも行った」

でも、今の烏野は良くて県ベスト8

特別、弱くも、強くもない

それにより付けられた

他校からの呼び名

“落ちた強豪、飛べない烏”

澤「もう一度あそこへ行く！！」

「(………！)」

大地さんは本気だ

その強い思いがヒシヒシと伝わってくる

影「全国出場、とりあえずの夢として掲げている高校なんて、いくらでもありますよ」

田「バッ！！この野郎…！」

澤「心配しなくても、ちゃんと本気だよ」

影「うっ……」

澤「その為には、チーム一丸とならなきゃいけないし、教頭にも目をつけられたくないわけだよ」

あっ…なんかヤバいかも…

突然、腕を掴まれ振り向けば、スガさんと目が合う

言いたい事を察して、そのまま龍たちと共に脇へ避ける

澤「俺はさ、お前らにお友達になれって言ってるんじゃないのね。中学の時にネットを挟んだ敵同士だったとしても、今はネットのこっち側同士だってことを自覚しなさいって…言ってんのね」

日＆影「(ｿﾞﾜｧ…！！)」

澤「どんなに優秀だろうが…」

影「っ…！？」

澤「一生懸命でやる気があろうが…」

日「ゔぅ！？」

澤「仲間割れした挙句、チームに迷惑をかけるような奴は…」

日＆影「い゛ぃ゛！」

肩を掴まれ詰め寄られた2人は体育館の外へと追いやられる

なにこれデジャブじゃない？

澤「いらない！！」

頭に入部届を叩きつけられた2人は、まだ状況を飲み込めていないようだ

澤「互いがチームメイトだと自覚するまで、部活には一切参加させない！」

ﾋﾟｼｬｯ

しかし、無惨にも扉は閉じられ、2人の姿は見えなくなった

***

文字数が…ギリギリ…！