第45球 守護神登場 ページ47
影山side
放課後の体育館
聞こえるのはボールと自分のシューズの音だけ
集中し、ネットを挟んだ向かいのコートに置かれたボトルを見据える
そしてボールを上へと放り、そのボトル目掛けてサーブを打ち込んだ
影「(あ!当たる…!)」
確実なコースに乗ったボールは
パシーン!
日「んあ゛ぁ!」
クソ下手くそな日向のレシーブにより、向かいのコートにすら落ちなかった
影「お゛い!邪魔すんなボゲ!日向ボゲェ!」
日「取った?俺取った!?」
影「取れてねーよボケ!ホームランだろ!!」
日向がボールを拾いに行っている隙にもう1本
影「(よっしゃ!今度こそ)」
先程と同じ感触
確実にいけると思った
なのに、またもボトルに当たることなく、静かにネット際に落ちた
勢いも回転も全部殺して、返球はきっちりセッターの居る位置
“完璧なレシーブ”
逆立てた髪に、小柄な体格、背中には一騎当千の文字
日&影「(この人もしかして…!)」
日「俺より小さい!?」
西「あ゛ーん?てめぇ今なんつった、コラ゛ァ!!」
そこじゃねーだろ!
つーか、てめぇは大して身長変わんねぇだろがボケ
日「高校の部活に入って、初めて人を見下ろしました〜」
西「泣いて喜ぶな!大して見下ろしてねーだろ!!」
2人がギャーギャー騒いでいると、着替えた2、3年生たちが体育館に入ってきた
田「おう、ノヤっさん!!」
「夕!」
西「おう、龍!Aも久しぶりだな!」
「クラス違うと中々会えないもんね」
澤&菅「西谷!」
西「ちわーっす!」
Aさん嬉しそうだな
他の先輩たちもいつもより表情が明るい気がする
俺と日向が訳も分からず黙って見ていれば、澤村さんがその人を紹介してくれた
澤「そう言えば、初めてだったな!2年の西谷だ」
日&影「ちわっす!」
西「おーっす!お前ら1年か!」
片手を上げて挨拶をした西谷さんは、その手で俺を指さした
西「さっきのサーブの奴!そこのデカくて目付き悪い方!お前、どこ中だ!」
影「北川第一です」
西「マジか!強豪じゃねーか!通りであのサーブか!俺、中学ん時あたって、2対1で負けたぞ!」
影「西谷さんは何処の中学なんですか?」
西「千鳥山だ」
影「…!強豪じゃないっすか!?なんで烏野に?」
西「俺が烏野に来たのは…
女子の制服が好みだったからだ」
***
澤&菅「相変わらずうるさい…」
「元気そうで何よりですね(苦笑)」
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幸人 - これは初神者 (2019年10月4日 17時) (レス) id: fa5f2782df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rei | 作成日時:2019年7月7日 5時