第39球 ただいま ページ41
Aside
日「Aさん!おかえりなさーーーい!」
帰り支度をする皆の方へ戻ると、1番に気づいた翔陽が声をあげた
その声に反応して皆も振り返る
影「Aさん…!」
縁「お疲れっ」
菅「おかえりー、Aちゃん」
田「無事帰還だな!」
澤「お疲れさん!!」
「ただいま…!」
やっぱり
皆が温かく迎えてくれる
ちゃんと私の“居場所”がある
それは何よりも“幸せ”なこと
痛いほどわかってる
片付けを終えた私たちは、最後にもう一度挨拶をして、体育館を後にした
澤「武田先生はああ言ってくれたけど、正直、及川のいる青城と真っ向勝負で戦って勝つ為には、まだ決定的に足りないものがある」
今日の練習試合を振り返っていたそんな時…
及「お〜、さっすがキャプテン……ちゃんと分かってるね〜」
烏野「「「「「!!」」」」」
校門にもたれかかりこちらを見やる及川さんに、皆は警戒心を剥き出しにする
田「なんだコラ!」
日「何の用だ!」
田「やんのかコラ!」
日「やんのかコラー」
及「そんな邪険にしないでよ〜」
それに対して、本人はいつもの様にヘラヘラと余裕そうだ
でも、急に顔つきが変わった
及「次は最初から全力でやろうね…まだ、セットアップは見せてなかったし…あっそうそう、もちろんサーブも磨いておくからね」
試合で見せる獲物を狙うような瞳
及「君らの攻撃は確かに凄かったけど、レシーブがグズグズじゃ、すぐに限界がくるんじゃない?強烈なサーブ打ってくるやつは、何も俺だけじゃないしね…インハイ予選はもうすぐだ、ちゃんと生き残ってよ」
そう言いながらどんどんこちらへ近づいてくる
及「俺はこの………クソ可愛い後輩を公式戦で同じセッターとして、正々堂々叩き潰したいんだからさ」
そして飛雄を指さし、挑発的な笑みを浮かべた
日「レシーブなら特訓する!」
及「レシーブは一朝一夕で上達するもんじゃないよ………キャプテンくんは分かってると思うけどね」
そこまで言うと歩き出し、私の横を通り過ぎた所でまた立ち止まった
及「A」
「……何ですか」
及「戻っておいでよ」
「戻るも何も、高校は元々べ…」
そこまでしか言えなかった
急に引き寄せられ
いとも簡単に
彼の腕の中に収められてしまったから
***
及川さんかっこいいべ?
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幸人 - これは初神者 (2019年10月4日 17時) (レス) id: fa5f2782df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rei | 作成日時:2019年7月7日 5時