あの景色をもう一度【ハイキュー】 (ページ33)

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第31球変人速攻ページ33

Aside

ﾋﾟｰｰｰｯ！

力のサーブにより試合が再開された

確実に繋がれたボールを国見くんがブロックの上から叩き込むも、何とか蛍が反応し、そのボールを追ってすかさず飛雄がカバーに入った

レフトもライトもトス呼んでるが、翔陽も動き出している

これは初見じゃ、分からないよね

翔陽のクイック

しかし、上げられたトスは惜しくも手の上を通り過ぎた

金「今みたいなのちゃんと打てなきゃ、王様が怒り出すよwww」

日「えっ…！」

影「日向！」

日「うぇ゛……！？」

金「ほら来た」

影「悪い、今のトス少し高かった」

金＆国「！？！？」

金「影山が………」

国「…謝った……？」

飛雄の成長は技術だけではない

ただただストイックに個人技を磨いていた今までの彼とは違う

内面にも少しずつ変化が見えてきた

これも翔陽との出会いがあってこそなのかな

サーブ権を得て、花巻さんのサーブが放たれる

安定したレシーブで力から飛雄にボールが返った

先程と同じ流れ

飛雄の集中力も高まっている

そして

影「(いま！ここだぁ！！)」

ﾊﾞｼｰﾝｯ！

金「へっ…？」

日＆影「っしゃー！！！！」

澤＆田「おっし！！」

菅「よっしゃー！！」

皆、嬉しそう

2階のギャラリーからも驚きの歓声が上がる

影「(よーし、ビビったか、ビビったな。日向を存分に警戒しろよ)日向が動き出したところで、反撃いきましょう」

作戦通り、翔陽は“最強の囮”としての力を発揮しだした

今も、本気で跳んだ翔陽にブロック2人がつられ、レフトの龍の強烈スパイクが決まっている

烏野が流れに乗り出した

たまらず入畑監督によるタイムアウトの指示

矢「おい金田一、話違うじゃねーか、あの影山」

金「俺だってあんなの初めて見て、影山のあの無茶ぶりトスに合わせられるスパイカーがいるなんて」

入「それは違うな」

さすがは監督、よく見ている

あの数回のプレーで2人の速攻のカラクリを全て当てられた

もう少し焦ってもらっても良かったんだけどな

入「どうだい、霧谷くん」

「え…！？」

皆からタオルを受け取っている最中、突然呼ばれる私の名前

完全に油断してました

監督から話を振られるってことは

私も試されてるんだ

***

岩「(あいつ今、気抜いてたな)」

金「(Aさんの指導、久しぶりだ…！)」

国「(この感じ、懐かしいな…)」