あの景色をもう一度【ハイキュー】 (ページ31)

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第29球試合開始ページ31

Aside

青城部員「それでは、烏野高校対青葉城西高校の練習試合を始めます」

烏＆青「「お願いしあーーーす！！！」」

ホイッスルの音と共に、互いの挨拶が体育館に響き渡る

金「さっきのチビMBかよ！？何の間違いだよ」

岩「本当に影山だ…なんで烏野に？」

矢「さぁ？」

飛雄の存在や翔陽の意外なポジションに、首を傾げる青城メンバー

一方、そんな烏野の秘密兵器は……………

だいぶ調子悪そうだけど

まあ、試合をすれば分かるはず

青城、松川さんのサーブで試合がスタート

大地さんがレシーブの体制に入っている

そのまま大地さんが上げ………

「！？」

ませんでした

翔陽の乱入により、ボールはあらぬ方向へ

力のカバーにより何とかレフトへ繋ぐ

しかし………

ﾊﾞｺｰﾝｯ！

完全に読まれた攻撃は3枚ブロックによりドシャット

国見くん、金田一くん、花巻さんの180cm越えの強力ブロックだ

さすがとしか言いようがない

その後も、他人のボールを奪ったり、審判台に激突したりと翔陽の珍プレーは止まらず、あっという間に青城(こっち)側のマッチポイントだ

そして、このタイミングで翔陽のサーブ

あの子、息してるかな

心配だが、今は見守るしかない

ﾋﾟｰｯ！

日「ひいっ！(ﾋﾞｸｯ」

ﾊﾞｰﾝ！

ｽﾊﾟｰﾝ！

影「ゔぅ！」

田「……………」

月「……………」

澤「……………」

縁「……………」

「……………」

ホイッスルの音に驚き、意図せず放たれた翔陽のへなちょこサーブは、見事飛雄の後頭部に命中した

ﾋﾟｰｰｰｯ！

【青葉城西】25-13【烏野】

第1セット終了

田「ぷっ…アッハッハッハッハッ！おーい後頭部大丈夫かぁ！」

月「ふふっ、ナイス後頭部ー！アハハ」

菅「煽るなっつーの！！」

澤「止めろ、お前ら！！」

日「……(やってしまった…)」

これは非常にまずいのでは？

翔陽は菩薩顔で完全に心ここに在らずだし、飛雄は下向いてて表情は見えないけど、怒りの赤黒い炎を燃やしているのはハッキリ分かる

少しして、飛雄がゆらりと動き出した

日「ま、ま、待てー、話せば分かるー！影山ー！」

そして翔陽をギリギリまで追い詰める

何を話しているのかは聞こえないが、怒ってるのは確かだと思う

だって頭スパーンスパーンって叩いてるもん…

絶対さっきの後頭部サーブのことだもん…

***

金「(あいつ、何も変わってねーな)」

国「(あーあ、面倒くさ)」