あの景色をもう一度【ハイキュー】 (ページ24)

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第22球ライバルページ24

菅原side

菅「なあ、大丈夫か？」

「………大丈夫です」

菅「大丈夫じゃないじゃん…(苦笑)」

帰り道

俺の横で、俯きがちに答える彼女

先程の影山とのやり取りを見る限り、中学絡みのことで間違いなさそうだ

青城は北一のほとんどの選手が進学する高校

顔を合わせわせずらい相手でもいるんだろうな

彼女にしては珍しく、練習試合の話を聞いてからすこぶる機嫌が悪い

「だって…腹立ちますよ」

菅「…？何に？」

「何なんです？飛雄をセッターとしてフルで出せって？正セッターは、スガさんなのに…!」

そう言う彼女の顔は、すごく悲しそうだ

俺も、結構メンタルやられてんだけどな～

でも、あの2人の攻撃がどこまで通用するのか知りたいのは事実だ

それに、チームの為になるのであれば、俺はそれで構わないと思っている

影「菅原さん！！」

声がして振り向けば、影山が走ってくるのが見えた

影「今回は俺、自動的にスタメンですけど、次はちゃんと実力でレギュラー取ります！」

菅「へっ…？」

影「えっ？？」

予想だにしていなかった発言に、呆気にとられ、思わず間抜けな声が出た

菅「あ、いや…影山は俺なんか眼中に無いと思ってたから、意外で…」

影「え？なんでですか？」

菅「体力も実力も断然お前のが上だろ」

影「経験の差はそう簡単に埋まるもんじゃないです……それと…」

そう言って険しい顔をする影山の背後から、俺を呼ぶ声が聞こえた

影「他のメンバーからの…し、信頼とか…」

ほおお…中学の時のあの試合、本人的に相当こたえてんだな…

バレーに対していつも真剣で、自他共に厳しい影山

そんな影山の、繊細な一面が見えた気がした

「ふふっ」

影「笑わないでくださいよ、Aさん！」

「ごめん、可愛くて…つい…」

影「別に可愛くないっすよ…！」

この場に居合わせたAちゃんが少し笑っていた

今までの影山の事もよく知っている彼女

影山の成長を感じてか、先程とは打って変わって、なんだか嬉しそうだ

影「とにかく！…俺、負けません！！」

菅「！…うん、俺も負けない」

***

菅「ほい、肉まん！」

「え…？」

菅「夕飯あるから丸々一個は食えんべ？」

「いえ、私は…それじゃスガさんの分が半分に…」

菅「いいからいいから、遠慮すんなって！」

「…ありがとうございます///」

澤「さすがスガ、如才ないな…」

日「じょさい？ってなんだ」

月「君、本気で言ってる？」