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第36球 青城の主将 ページ38

Aside



及川さんをアップに送り出せば、すぐに第3セットが始まった



第2セットと同様

翔陽の囮のおかげで烏野は絶好調だ


あと一歩攻め込むことが出来ず

相手にリードを許したまま

気づけば、もう烏野のマッチポイント



そろそろかな



及「あらら〜、ピンチじゃないですか」

入「……アップは?」

及「バッチリです!」


右手でOKサインを出し、万全であることが伝わると、監督から交代のサインが出された



及「後は先輩に任せなさい」

国「はい」



国見くんとハイタッチを交わし、及川さんがコートに入ると、ギャラリーからの黄色い歓声が一層強まった

毎日こんな中で練習してるの?

ある意味すごくない?



「お疲れ様、国見くん」

国「ありがとうございます」


国見くんにドリンクとタオルを渡し、2人で試合の成り行きを見守る


「及川さん、ナイッサー!」


皆へと同じように声援を送れば、1度こちらに振り返って微笑み、またコートへと向き直った


及「いくら攻撃力が高くてもさ、その攻撃まで繋げなきゃ意味ないんだよ」


そう言って蛍を指さした

さすがと言うか、性格が悪いと言うか…





ホイッスルの音が鳴り、ボールが投げられた


そのボールを追いかけるように及川さんも“飛ぶ”


しなやかなフォームから放たれる強烈な一球





“あの日”



私を一瞬で魅了した彼のジャンプサーブ



やっぱり綺麗



本人には絶対言わないけど





宣言通り、蛍の元へ向かったボールは、腕を吹っ飛ばし、2階のギャラリーまで弾かれた


及「うん、やっぱり…途中見てたけど、6番の君と、5番の君…レシーブ苦手でしょ?1年生かな(ニコ」





アップを取りながらチラ見していただけなのに

もうここまで見抜いている



それに

あのとてつもない威力と

ほぼ宣言通りのコースに打ち込むコントロール



中学の頃の比じゃない



まったく末恐ろしい人だ





***


「これが…“青城”の主将、及川…徹……」

国「すごいですよね」

「…!」

国「ここに来てすぐ、あのサーブ受けたんですけど、腕もげるかと思いました」

「国見くんが素直に褒める(?)なんて珍しいね」

国「あの人のバレーだけは信用してますから」

「(“だけ”なんだ…)なんか国見くんらしい(苦笑)」

第37球 追いつけるのは→←第35球 心配と心配



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作品ジャンル:アニメ
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幸人 - これは初神者 (2019年10月4日 17時) (レス) id: fa5f2782df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Rei | 作成日時:2019年7月7日 5時

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