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第26球 こっち側 ページ28

国見side



烏野「「「「「お願いしゃーす!!」」」」」


烏野の連中が体育館に入ってきた


横並びする集団の中に見つけた、ムカつくあいつ

そしてその横に……………なんで?

まさか?と思い、隣にいる岩泉さんに訊ねた



国「岩泉さん……あの人って」

岩「Aだな…」



やっぱり…そうなんだ

ここに入学して、当然居ると思っていたあの人の姿はどこにもなかった



引退あたりから、違和感はあった

だんだんバレー部(俺たち)と距離をとっているような気がした

最初は受験生だし、忙しいだけだろうと思っていた

でも、ここに来て分かった

あれは気のせいではなく、現実だったんだ



練習に戻れという岩泉さんの指示により、あの人の姿を横目に練習を再開した







しばらくして監督が俺たちを招集する


「本日、青葉城西高校さんのマネージャーをやらせていただきます、烏野高校2年の霧谷Aです。よろしくお願いします!」


何故か、俺たちの前にAさんの姿が


金「え…?」

「あ、久しぶりだね、金田一くん」


笑いながら手を振る彼女に驚きを隠せない


金「でも、なんで…?」

「今日は青城さんからの依頼でマネやるってことになってるんだけど、聞いてない?」


岩「あいつ、そんなこと言ってたか?」

花&松「いや、言ってねぇ」

岩「あのうんこ野郎…!!」

「(相変わらずなんだな…“あの人”…)」



うちの主将は、肝心なことを伝え忘れるときがある

今回もそういうことらしい



「何はともあれ、今日は全力で皆さんのサポートをさせていただきます。短い時間ですがよろしくお願いします!」


「「「「「お願いしゃーす!!」」」」」







皆が散り散りになったところで、

タオルを畳み始めたAさんの背中に

俺は歩み寄った



***



金「(Aさんが“青城(こっち)側”に居る…!)」

矢「その顔どうした!?すげーニヤけてるぞ」

金「ちょっと、嬉し過ぎて…」

矢「お前、この後試合なんだぞ!」

花「まあ矢巾、そう言ってやるなよ」

松「あっち見てみ?」

矢「なんすか?……!…岩泉さんまで!?」

花「あいつのにやけ顔なんてそうそう拝めるもんじゃねーぞ(笑)」

松「っつーことだから、許してやれ(笑)」

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作品ジャンル:アニメ
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幸人 - これは初神者 (2019年10月4日 17時) (レス) id: fa5f2782df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Rei | 作成日時:2019年7月7日 5時

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