第19球 先輩の存在 ページ21
Aside
ピーーーッ!
両チーム共に大健闘の末
セットカウント
2-0
日向・影山チームの勝利で幕を閉じた
菅「お疲れさん!」
「………今回の試合、凄かったですね!」
澤「あぁ、いい意味で裏切られたよ」
今回は日向くんと影山くんがかなり目立ってはいたが、月島くんも山口くんも十分伸びしろがある
これからが楽しみな期待の1年生たちだ
田「だ、大地さんもスガさんも、あいつらにあんな攻撃が使えるって見抜いてあんな事言ったんすか!?マジぱねーっす!!」
澤&菅「えっ?」
菅「そんな訳あるかぁ!俺は、もっと日向が打ちやすいトス上げたれよって意味で言ったんだよ」
澤「俺は、影山の多少無茶なトスにも日向なら合わせられるようになるかなって思ってた」
ああ言ってはいるが、大地さんたちの言葉は、あの2人を動かす原動力になったのは確かだ
さすが、先輩方の存在はこんなにも大きい
菅「っていうか、2人を見抜いてたのはAちゃんの方だろ」
澤「ほんとにな」
「………えっ?」
急に話を振られて、間抜けな声が出た
澤「あいつらの速攻のきっかけを作ったのはAだからな」
「いいえ…私はヒントを出しただけで…そこから答えを導き出して、実行したのは彼らですから…すごいはあの2人ですよ。」
菅「いや、十分すごいべ」
「それを言ったら、あの短時間で影山くんの弱点を見抜いたスガさんの洞察力と、個性派ぞろいの一年生たちを見事まとめ上げた大地さんのリーダーシップの方がもっとすごいです!」
田「もちろん大地さんたちもすげーけどよ、お前は自分を過小評価しすぎだ!!」
「そんなことないよ、普通だから…!」
そう、私は“普通”
“普通”でないといけない
澤「まあまあ……Aの言う普通ってやつ、そう簡単にできるもんじゃないよ。いつも助かってるんだ…これからも頼むな!」
「………はい!」
他人に褒められるのは得意じゃない
目立つことも好きじゃない
だってあまりいい思い出がないから
でも誰かのためになるのであれば
それで喜んで貰えるのであれば
ちょっとだけ
ほんの少しだけなら
“特別”でもいいのかもしれない
***
菅「なんだよ、結局、大地が一番おいしいとこ持ってくのかよ」
澤「主将の特権だ」
菅「ずりーぞ、大地!」
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幸人 - これは初神者 (2019年10月4日 17時) (レス) id: fa5f2782df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rei | 作成日時:2019年7月7日 5時