18*所有者とおやつ ページ19
鳴上嵐 side
昼間にＤＤＤの開催が生徒会より発表されアタシ達Knightsもエントリーをすることに。
それとtrickstarから１人引き抜いた、と泉ちゃんは話している。
「おい〜っす。」
そんな最中に緩い挨拶でレッスン室にやってきた凛月ちゃんに泉ちゃんはイライラ。
あら？
「ん？そのおぶってるのってA？」
よいしょと凛月ちゃんが背から下ろし、床に寝かせたのは数日前にお話をしたAちゃん。
眠っているようだけど、顔が青白いわ。
「そう。レッスン終わったらまたおぶって帰るからここに寝せてて…」
「寝かせてるのはいいけど…顔色悪いけど大丈夫なの」
「うーん…ちょっと無理させ過ぎちゃったけど、お仕置きだから大丈夫。」
いつもの気だるげな凛月ちゃんからは少し考えにくい、歪んだ顔に司ちゃんは兎も角泉ちゃんまで引いている。
「Aちゃんは凛月ちゃんの恋人なのかしら？」
「…恋人？おやつ？
でも"コレ"は俺のだからセッちゃんにあげないよぉ。」
「別にいらないけどぉ…その子はくまくんのこと大切に思ってるんだから、優しくしてあげなよ。」
そっぽを向いた泉ちゃんに凛月ちゃんはまた楽しそうに笑っている。
執着、しなそうなタイプだと思っていたけど。
「ＤＤＤと言えば凛月ちゃんのお兄さまのユニットが負けていたわ。」
「やっぱり負けたんだぁ。
気に病むから見せたくなかったんだよねぇ…
兄者、兄者ってあんな奴の為に…」
「やはり天祥院のお兄さまのユニットは強いのですね。
私たちも勝つためにlessonに励みましょう」
司ちゃんの言葉に泉ちゃんが指揮を執り、レッスンを始める。
凛月ちゃんも得意な時間になりつつあるから教室で見せるよりも生き生きとした表情。
『…っ、ここは…
…凛月、さま…？』
レッスンが終わる頃、上体を起こしたAちゃんが眩しそうに目を細めてこちらを見ていた。
気付いた凛月ちゃんが駆け寄れば柔らかな笑い顔に少しキュンとしちゃう。
「大丈夫？
帰りは俺がおんぶしてあげるから、まだ横になっててよ…」
『大丈夫だよ？
凛月さまこそ…なにかあったの？』
起き上がったことにより髪で隠れていた首筋が見えた。
赤くなるそこは所有者の印が色濃く残されている。
ポーチから絆創膏を差し出せば恥ずかしそうにするAちゃんに凛月ちゃんが貼ってあげている。
あれが咬み痕なんて、貧血で倒れたなんてアタシにはわからなかった。
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りっちー(プロフ) - 面白かったです！更新頑張って下さいね〜！ (2018年5月21日 20時) (携帯から) (
レス) id: ee27b93d84 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 夢小説好きなネコさん» 高２の後半、もうすぐ３年になる時期からのスタートなので俺様じゃありません。 (2017年8月2日 10時) (レス) id: efb045d001 (このIDを非表示/違反報告)
夢小説好きなネコ - 兄者って高2の時俺様だったような… (2017年8月2日 5時) (レス) id: fcd198aace (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2017年7月29日 16時
