14*慣れると早い ページ15
「A！新作のカップ麺が出ていたが、一口食べてみるか？」
携帯のタイマーが３分を知らせ、千秋君は満面の笑みで差し出してくる。
確かに良い匂いはするけど…
『猫舌だから冷めたら食べる。
今日は生春巻を作ってきたから食べていいよ。』
「Aちゃんは本当に良いお嫁さんになれるね。俺、予約しちゃおっかな♪」
ぐいぐい来る薫くんもいつの間にか慣れてしまい、挨拶のようなものだと流すサイクルになっている。
「あんたもお人好しだよねぇ。
わざわざ他人のために作る必要ないんじゃないのぉ。」
『野菜と春雨でヘルシーだよ？
ササミ入りとエビ入りも用意してみたけど食べてよ。』
「まぁ、Aがそこまで言うなら食べてあげないこともないけどぉ。あんたも潔癖だから丁寧に作ってるのはわかるしぃ…」
最初はキツかった印象だけど、慣れると独特な話し方も癖になるような。
学院で一緒に居る時間が増えてく中で、この３人とは特に親しくなっている。
…変な人達だけど。
お昼は4人で机を合わせ食べるのが常になり、
偏食過ぎるのが気になって気になって自分のお弁当を多めに作るようになった。
零さまに断りを入れれば「友達が出来たんじゃな」と染々と頭を撫でられたけど。
「最近明星の周りが騒がしいな。」
「あー妥当生徒会だっけぇ？
ゆうくんの事も巻き込んでくれちゃっていい迷惑。」
零さまの入れ知恵も働いているが、Ra*bitsが負けた紅月を倒したらしい。
流石零さま。
『学院の仕組みはおかしいから…反旗を翻したい人もいるよ。
少なからず私は応援してる。』
勝ったものが正義なんて勝ったからこそそれに従わなきゃいけない仕組み。
忙しいのか空席になっている蓮巳さんの席を見つめる。
「「…」」
「そうだな！正義の味方として悪を討ち滅ぼす手助けをしてやりたいな。
明星に衣更は可愛い後輩だ。」
それぞれの立場もある。
学院は閉鎖的でそれぞれが囚われているから。
『私もたくさん食べて力を付けないと！
…ってエビの春巻きないんだけど！泉くん！』
人間なんて信用できないと思ってたけど、普通に友達が出来て普通の日常を過ごして楽しかった。
「A？
.....やだなぁ..」
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りっちー(プロフ) - 面白かったです！更新頑張って下さいね〜！ (2018年5月21日 20時) (携帯から) (
レス) id: ee27b93d84 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 夢小説好きなネコさん» 高２の後半、もうすぐ３年になる時期からのスタートなので俺様じゃありません。 (2017年8月2日 10時) (レス) id: efb045d001 (このIDを非表示/違反報告)
夢小説好きなネコ - 兄者って高2の時俺様だったような… (2017年8月2日 5時) (レス) id: fcd198aace (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2017年7月29日 16時
