あの日みた夕日はこの空で繋がっていますか (ページ4)

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河川敷から見えたものページ4

夕方6時ごろだろうか。

真夏の暑さから少し遠ざかって、スンっとした涼しい風が吹いた。

サッカーをして汗だくの皆にはとてもありがたい風だった。

はあはあ言いながら、休んでいるときに、皆よりは下がった位置で座っていた
こうすけがポツリと言葉を出していた。
「綺麗だなぁ」

すかさずJが聞いた
「何が…」

こうすけは手を後ろについてうえを見上げていた。

「夕日が」

そういって見上げた先をおいらたち5人も追いかけて見ていた。
この時こうすけをチラッとみると、とても儚くて、今に消えてしまうんじゃないかと思うぐらい
哀しそうだったように見えた。

でも少しだけ微笑んでいた。

夕日をみてノスタルジックになったのか
まーくんが
「夕日ってなんでこんなに綺麗なのかなー」

と言って、すかさず和が
「はいはい、そんなこと考える暇があったら夏休みの課題のこと考えなさいよ」
とまーくんに突っ込んでいた。

9月に入って、それぞれの教科の最初の日に順番に出すんだけども

一教科だけ提出がまだ残っているのがある。

それをまーくんはまだ仕上げていなかったみたいで。

でもおいらもやってねーなーと思っていたら

「そこのおがって人もどうせやってないんでしょ、ばれてんだからね」

と和に突っ込まれてしまった…

いざというときの
「翔くんたすけてーーー」

というおきまりの流れでごまかす。
すると
「いやだ…めんどい」

とぼそっと言われてしまった。
そんなとき、苦笑いしながらこうすけが

「なんだよーやってないのかよー。んじゃ回答みせてやるから、マックでなんかおごって」

と笑いながらマックをさらりとせがまれた…

「ほら、まーくんもやってないんだったら一緒に見せるから」

「ありがとーーこうすけ！マジ恩にきるわ！どこぞの和と違ってやさしーねー」

「心の声もれてるぞーーー」

こうすけが念をおして
「でもマック付でな」

といっていたのを皆が笑いながら聞いていた。