第17話 ページ18
♡
もう､当たりも薄暗く紫がかった空が広がった。
ちらほらと星も出てきた空に私は語りかける。
『ねぇ、お星様｡お願いを一つだけ叶えてくれるのなら1度でも浦田先輩と一緒にいたいです。叶わない恋が報われないのは分かってます。ですが､わたしにももう一度チャンスをください』
7月なのに梅雨に入ったせいであまり晴れない曇り空。私の心と同心胴体もう一度､チャンスをください。祈りながら願った奇跡を信じ帰ろうとする私に誰かが呼び止めた。
誰？体育祭の片付けはとっくに終わって私以外ほぼ人なんて居ない。七月の少し肌寒い風に吹かれた髪が宙を舞う。
ずっと喋りたかった愛してるひとが立っていた。
「お〜い。」
手を振りながら此方に駆けつけてくれた。汗かいてる...髪の毛も乱れてるし探してくれたのかな必死に。
『どうしたんですか？』
「これ、渡すの忘れてて。」
浦田先輩が手で摘んでいたのは、私が中学の時に貰ったベアフレンズのシリーズもの
『可愛い』
このシリーズはネズミーランドで売ってて
すごく人気のシリーズで買うのにも一苦労
「お前､今日誕生日だろ？だから...その...」
『...ん？！私、今日誕生日なの！！！』
「は？お前自分の誕生日も忘れるのかよ｡とんだアホだな」
久しぶりに見た私に向けてくれた笑顔。やっぱ浦田先輩の笑顔はずっと好き！浦田先輩のことで自分の誕生日忘れてた。
『ありがとうございます。』
ベアフレンズのキーホルダーをチャックに付けると、2つ並んでとても可愛い。浦田先輩､私の好きなもの覚えててくれたんだ！
「あぁ。そんじゃ帰るな！」
また走って去っていく貴方。突然のサプライズプレゼントは本当に嬉しい。好きな人からのプレゼントは一生の宝物だ。他の誰でもないあなたからの素敵な贈り物
『一生大切にします』
私はキーホルダーにそっと触れるだけのキスをした
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わいなり〜 - うらたさん最後イケメンすぎたんですが…感想叫びますね。高杉いいいいいいいい！付き合ってくれええええええ！！ (2019年7月26日 23時) (
レス) id: 44c20bad9a (このIDを非表示/違反報告)
えのぐ(プロフ) - コメント失礼します。前作から好きでずっと見てきました！細かいところまで表現された感情がとても素敵です！今度こそ夢主ちゃんの恋が叶うのも見てみたいので、1意見としてお願いします。これからも応援してます！ (2019年7月16日 21時) (レス) id: 659d961cb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薇兎ｰらぅｰ
| 作成日時：2019年7月16日 8時
