パン屑44個 ページ46
そんなAから目を逸らしながら、国王は続ける
ラ「で、次はラズね。君が魔術師ってことが分かったから
本当は魔術前衛部隊に入れたかったんだけどね…」
ラズ「え……」
『おい、それは話さなくて良いだろ』
ラ「まあまあwAがそれを嫌がったからねぇ…
ただ、魔術師なら今人足りてないレウの所にいってもらう事に
なったんだよね〜。メインとしては、ポーション作りね
魔力がある人が作らなきゃ意味が無いんだよなぁ…」
ラズ「ポーション……?」
レウ「ポーションって言うのは、色んな効果を持つ…んーと…
なん、て言うんだろwんーー…なんか、凄いやつ…?」
『所謂薬だ。魔力を扱える奴が作ると、特別な物になる
お前の魔力操作に関しては、俺が買ってる。心配するな』
Aにそう言われ、ラズは少し気まずそうに俯く
暫くそうして、眉を下げたままぽつりと呟いた
ラズ「⋯気付いてたんだ…」
『あぁ…お前が隠したそうにしてたから、触れなかった
ただ、今回ばかりは話が違うから…勝手に話してすまない』
ラズ「んーん…お兄ちゃんが信頼してるから話したんでしょ?
私は大丈夫。これから、力になれるように頑張るね」
健気な笑顔を向けられ、またも言葉を飲み込む
ここに来て、どれだけの言葉を飲み込んだだろうか…
蟠りばかりが募り、食事なんてとてもじゃないが喉に詰まる
ラ「で、ブルー。君はコンちゃんの所でちょっと難しい勉強ね
基本的に着いて回って、社交を学んで欲しんだよね」
ブルー「社交?なんで俺なんだよ」
ラ「Aから、ブルーは頭がいいって聞いたんよ」
『お前はいつも、感情的になっては出て行ってただろ?
その経路は、最短かつ人目につかないところだった
それに、経路はいつもバラバラなのに着く所は同じ…
地形把握に長けてると思っただけだ。嫌なら変えられる』
ブルーの顔を見ながらそう言うと、嬉しそうに笑った
そんなことを言う人間は居なかったし
まず自分の事を見ている人すらいない環境で
自分への最適を見つけてくれたのが、心底嬉しかったのだろう
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_teto__teto_(プロフ) - とくめいさん» ありがとうございます。これからもっと増えると思いますが…何卒、よろしくお願いします┏● (2023年2月27日 21時) (レス) id: 81bd52e713 (このIDを非表示/違反報告)
とくめい - コメント失礼します。こちらのお話めちゃ好みに刺さりました!v.v.tの登場も熱い!応援してます更新ファイトです!(プレッシャーになりませんように…) (2023年2月26日 19時) (レス) id: e3803de454 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:_teto__teto_ | 作成日時:2023年2月14日 18時