パン屑39個 ページ41
場所が変わり、ここは医務室
朝から医師の代わりであるレウクラウドが出ている為
誰も彼が目を覚ましたことを知らない
『⋯⋯クラン…』
掠れた声で呼ぶのは、ここに居ない少女の名前
最後に見た、瞳を閉じて横たわる姿が脳裏にこびりついている
それまで見てきた笑顔も、泣き顔も…
全てを塗り替える程の絶望の表情が、それらを覆い隠す
どうしてこうなったのか…
考えても、分からない
子供達の為にと用意されたスペースには
ふわふわの毛布も、綺麗な枕も沢山ある
しかし彼等は、それに触れないようにして寝ている
この景色は、俺が作り出したのか……？
ｺﾝｺﾝｺﾝｯ
嫌な思考を止めるように、戸を叩く音がする
しかし、返事をする気力もないのか…
若しくは聞こえていないのか…Aから返る言葉は無い
｢⋯⋯ｯつれーしまーす…あ、起きてたの？！｣
『⋯子供達は、まだ寝てる』
顔を覗かせたのは、部屋の管理人であるレウクラウド
手には幾つかの薬瓶と、資料が握られている
それを一見するも、特に何も言わず目を逸らす
ﾚｳ｢⋯⋯あの…｣
『なんだ？』
ﾚｳ｢ここで仕事してていい？｣
『レウクラウドの部屋だろ…俺の許可なんて要らねぇだろ』
ﾚｳ｢まあ…確かに……あ、レウでいいよ｡長いし｣
『あぁ…分かった』
続かない会話に、レウクラウドは気まずそうに目を逸らす
その後何も言わず定位置に座ると、ペンを執り仕事を始める
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_teto__teto_(プロフ) - とくめいさん» ありがとうございます｡これからもっと増えると思いますが…何卒、よろしくお願いします┏● (2023年2月27日 21時) (
レス) id: 81bd52e713 (このIDを非表示/違反報告)
とくめい - コメント失礼します。こちらのお話めちゃ好みに刺さりました！v.v.tの登場も熱い！応援してます更新ファイトです！(プレッシャーになりませんように…) (2023年2月26日 19時) (レス) id: e3803de454 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：_teto__teto_ | 作成日時：2023年2月14日 18時
