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パン屑13個 ページ15

翌朝、いつも通りに目が覚めた

子供達に約束したパンと、一応城用のパンを焼き始める

焼き上がりまで一息ついていると
昨日の出来事が波のように押し寄せ、一瞬頭を締め付けた

『⋯最近、ちと無理し過ぎてるか…』

誰に言うでもなく呟き、水を一気に飲み込む

代わりに出てきた空気を勢いのまま吐き出すと 裏口が叩かれた
重たい腰を持ち上げ、向こうの人物を中に入れる

『早かったな』

コン「こっちから言い出した事だしね〜」

『多いな?それに、見ない顔だ』

コン「あははw護衛つけろ〜って怒られちゃって。ね、みっどー?」

ミド「俺ヨリ弱いケドネ」

『ははwそーか。まあ入れよ、全員は無理だがお前らだけなら』

コン「んー、じゃあお言葉に甘えよ〜」

「ッ?!隊長!」

コン「君らはここで待機。問題起こさないでね」

ヒリつく空気を感じながら、用意しておいた簡易席に通す

暖かい紅茶と、昨日焼いておいたクッキーを出すと
みっどー(?)は嬉しそうに頬張った

コン「悪いねぇ態々」

『問題ないさ。医者は?』

コン「外で待たせてる中に居るよ。昨日の子達は?」

『帰らせた…が、何時に来るか聞いてねぇな』

コン「あははwなら、みっどーが満足したら出ようか?」

『あぁ待ってくれ、パンを焼いてて…』


そう言ってオーブンを覗くと、空気を読んだ様に焼き上がりを知らせる。粗熱を冷ましながら2人を見るも、敵意などは無い

杞憂だといいのだが…それでも、国王補佐がなんの為に…

辿り着かない答えを探るのは時間の無駄だが
それでも考えざるを得ない疑問…

ミド「ン、ウマイ」

コン「好きだねぇww」

ミド「コンちゃんも食べてるジャン」

コン「え〜?みどりくんのじゃないじゃんw」

『⋯気に入ったのなら持って帰っていいぞ
気紛れで焼いた分だし…出来も、完璧ってわけじゃねぇ』

ミド「ヤタ」

天板に並べたままの分を袋に詰めて
城に持ってくバケットにパンと一緒に入れる

子供達にやる分は別にして…

身形を少し整えれば、俺の準備は終わった

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_teto__teto_(プロフ) - とくめいさん» ありがとうございます。これからもっと増えると思いますが…何卒、よろしくお願いします┏● (2023年2月27日 21時) (レス) id: 81bd52e713 (このIDを非表示/違反報告)
とくめい - コメント失礼します。こちらのお話めちゃ好みに刺さりました!v.v.tの登場も熱い!応援してます更新ファイトです!(プレッシャーになりませんように…) (2023年2月26日 19時) (レス) id: e3803de454 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:_teto__teto_ | 作成日時:2023年2月14日 18時

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