＿＿＿＿５ ページ5
You side.
暫くの間流れた沈黙。
足元をコンクリートで固められてしまったかのように足が動かず立ち尽くしたままの私。
先輩は通話を終了させ、少し伏せるように視線を下にやった。
ラ「うちの制服、だよね？」
「....はい、」
ラ「だよね。」
スマホをポケットにしまった先輩はゆっくりと近付いた。
ラ「もしかして今の、聞いてた？」
ニコリと笑う、いつもの爽やかな笑顔。
「き、聞こえてないです！先輩が貰ったもの捨てるとかそんな、！」
その爽やかな笑顔が逆に怖い。
先輩はその笑顔を幻だったのかと思うようなスピードでなくし、私の前に立ち冷たい目で見下ろした。
ラ「怠いわ.....」
「だ、だる、」
ハァ、と怠そうに溜め息をついた先輩は、私の手に持っていたプレゼントを視界に入れてニヤリと笑った。
ラ「それ、俺宛て？」
「あ....えっと、」
慌てて背中に隠せば、手の長い先輩は簡単にそのプレゼントと手紙を取り上げた。
ラ「ラウール先輩へ。ずっとずっと前から誰にでも優しくてかっこいい先輩のことが好、」
「わーーーーーーーー！か、かえっ返してください！」
ラ「やだ。」
ニヤリと笑う顔。
初めて見た。
やっぱりかっこいい....
って違う違う！そうじゃなくて、！
「騙されたって、皆思いますよ、」
ラ「そうだね〜」
弱みを握っているのは私のはずなのに、余裕そうな立ち居振る舞いを続ける先輩。
ラ「どうしたらさ、黙っててくれる？」
「どう、って、」
あまりに淡々としていて、別に悪いことじゃないんじゃ....と思えてしまう。
ラ「あ、そうだ。俺の彼女になるってのはどう？」
「へ、？彼女、？」
ラ「そ。だって俺のこと好きなんでしょ？
俺の彼女の気分を味わう代わりに何も見なかったことにしてほしいって提案なんだけど。」
綺麗な顔がグッと近付き指を絡めた先輩。
ラ「だから俺の彼女になってくれない？」
先輩の口から、夢にまで見たセリフが放たれる。
あまりに甘すぎる空気感に、私はノックアウト寸前で。
「....はい、」
凛とした瞳に吸い込まれるように私は一度頷いた。
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cleam(プロフ) - y?さん» y?様、お返事が大変遅くなってしまい申し訳ございません……お恥ずかしながら通知を見落としておりました🙇🏻♀️今更ながら感謝をお伝えしたく返信をさせていただきます…！嬉しいお言葉ありがとうございました！ (12月14日 20時) (
レス) id: e2ba919ba9 (このIDを非表示/違反報告)
y?(プロフ) - とんでもないぎゅんぎゅんをありがとうございます！続きが見たくてみたくて苦しいです！ (7月16日 20時) (レス) @page39 id: a8178521aa (このIDを非表示/違反報告)
ﾗ ｲ ｽ(プロフ) - cleamさん» わああ、自担なので嬉しいです（ ; ; ） (2021年4月29日 6時) (レス) id: 6d246c6cb1 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ﾗ ｲ ｽさん» ﾗ ｲ ｽ様＾＾渡辺くんの新作アップしたのでお知らせに参りました〜！笑 楽しんでもらえたら嬉しいです◎ (2021年4月28日 21時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
ﾗ ｲ ｽ(プロフ) - cleamさん» お願いします＾＾ (2021年4月27日 0時) (レス) id: 6d246c6cb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2021年4月15日 22時
