＿＿＿＿３６ ページ36
You side.
連れてこられた人気のない場所。
先輩は特に口を開くこともなく俯いたまま。
何もしてないのに現状を変えようなんて
ちょっと虫が良すぎるんじゃない?
このままじゃ、何も変わらない。
変わりたいから覚悟を決めたんだ。
その言葉を胸に私は先輩の目の前に立った。
「先輩。」
ラ「....ん、」
「どうして私のこと避けてたんですか。」
ラ「それは、」
「なんでチケット貰ったって嘘ついたんですか？
なんで私を誘ったんですか？なんで、」
ラ「そんなの分かんねぇよ！」
先輩が初めて声を荒げた。
ラ「俺だってこんな....こんな気持ち、初めてなんだから、そんな質問攻めすんなって、」
先輩は苦しそうな顔をした。
「言ってくれなきゃ分かんない。」
ラ「俺は....お前といると自分のままでいられるから、....もっと一緒にいたいって思った。これがなんの感情なのか分かんない。
....分かんないのに、アイツに告白されてるお前を見て、なんかすっげーモヤモヤして苦しかった....」
先輩は、背中を丸めるようにして私を包み込む。
「せんぱ、」
その身体は微かに震えていて、それなのに力強くて。
全身で感じる先輩の温かさが優しくて、涙が出そうになる。
ラ「残りの学校生活とかどうでもよくなるくらいまじで嫌だった。」
ウソに嘘を重ねて始まった私たちの関係は、このまま嘘を貫き通した方が綺麗に終われたのかもしれない。
でも、私は��ホント��にしたかった。
王子じゃない先輩のことなんて好きになるわけないって思ってたのに。
それもこれも全部、ホントの先輩を知ってしまったせいだ。
作り笑いじゃない笑顔で溢れた先輩のことが好きになってしまったから。
終わらせたくなかったんだ。
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cleam(プロフ) - y?さん» y?様、お返事が大変遅くなってしまい申し訳ございません……お恥ずかしながら通知を見落としておりました🙇🏻♀️今更ながら感謝をお伝えしたく返信をさせていただきます…！嬉しいお言葉ありがとうございました！ (12月14日 20時) (
レス) id: e2ba919ba9 (このIDを非表示/違反報告)
y?(プロフ) - とんでもないぎゅんぎゅんをありがとうございます！続きが見たくてみたくて苦しいです！ (7月16日 20時) (レス) @page39 id: a8178521aa (このIDを非表示/違反報告)
ﾗ ｲ ｽ(プロフ) - cleamさん» わああ、自担なので嬉しいです（ ; ; ） (2021年4月29日 6時) (レス) id: 6d246c6cb1 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ﾗ ｲ ｽさん» ﾗ ｲ ｽ様＾＾渡辺くんの新作アップしたのでお知らせに参りました〜！笑 楽しんでもらえたら嬉しいです◎ (2021年4月28日 21時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
ﾗ ｲ ｽ(プロフ) - cleamさん» お願いします＾＾ (2021年4月27日 0時) (レス) id: 6d246c6cb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2021年4月15日 22時
