～花言葉を君に～Part3【Raul】 (ページ16)

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決心ページ16

ASide

4人掛けのダイニングテーブルに、私の隣にはふっかさん

正面には、あべちゃん

あべちゃんの隣には、さっくんが座って、さっきの電話の内容を話した。

あべちゃん「なるほどね…ふっか、佐久間、あの話どうするよ？」

あの話って…！？

あべちゃんは、ふっかさんとさっくんを交互に見た。

そう言われた、ふっかさんとさっくんは「んー」と考え込んで、ふっかさんは椅子ごと私の方に向け真剣な眼差しを、私も身体をふっかさんの方に向ける。

ふっか「あのね、Aちゃん…」

はい…と頷くと、ふっかさんは、綺麗な手でふんわりと私の手を両手で壊れ物に触れるよう優しく包み込んでくれ、
正面のあべちゃんとさっくんも優しい瞳で私のことを見てくれる。

ふっか「実はね、俺ら9人でこのことについて前から話し合ってて。めめから言ってもらおうと思ったんだけど、俺らから言っちゃうね。」

お兄ちゃんが、話ある。って言ってたの

もしかして、これなの…？

そう言って、ふっかさんは、無言であべちゃんに視線を送る。

あべちゃん「…不安だろうし、反対されてるお父さん、お母さんに会うのも怖いと思う。でも反対されたまま、おなかの赤ちゃんを産むのは少し違うんじゃないかなー」

さっくん「それでなんだけど、俺ら全員付いていくから、
一緒にね、Aちゃんのご両親に納得してもらえるように出向いてみない？」

出向く…

考えただけで憂鬱だ。。

ふっか「無理にとは言わないよ。あくまで俺らからの提案であって、決めるのはAちゃん自身だから」

あと、ラウールにもめめにも承諾得てる。と付け加えた。

らうとお兄ちゃんが、承諾してくれてるのであれば
これは、行くしかない！

私は、決心して、ふっかさん、あべちゃん、さっくんの顔を見ながら

『両親を説得したいです。皆さん手助けよろしくお願いします』と頭を下げた。

それから週末

らう、蓮お兄ちゃん、ふっかさん、ひーくん、さっくん、あべちゃん、舘さん、しょっぴー、こーじくんと共に
両親の家へ。

ラウール「このおなかの赤ちゃん、俺らで守ってあげようね？」

A『うん。らうよろしくね』

涙が零れ落ちそうな瞳でそう言うと、お兄ちゃんが優しく手を握り

「大丈夫。大丈夫。反論されたら、俺が言い返してやるから、安心しな？」

こーじ「俺らみんなAちゃんの味方やで！」

その言葉を信じ、らうの手を握りながら、実家へと足を踏み入れた。