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エースだった君へ77 ページ36

亜貴パパside

医者「もう少し遅ければ命はありませんでした。最善を尽くしましたが息子さんはもう二度と右手を使うことは出来ません。」

亜貴パパ「意識はどのくらいで戻りますか」

医者「今の状態では何とも言えません」

亜貴パパ「わかりました…」


────────────────

亜貴パパ「咲…亜貴が倒れた…少し遅ければ命はなかったらしい。」

亜貴ママ「今の容態は…?」

亜貴パパ「いつ意識が戻るかも分からない状態…もう二度と右手は使えない。亜貴はもうバレーが出来なくなったんだ。」

亜貴ママ「これを亜貴にどう言っていいのか…」

亜貴パパ「今は亜貴が目覚めるのを祈るばかりだ。」

亜貴ママ「信じることしかできないわね…」


────────────────
亜貴が目を覚ましたのはそれから
1ヶ月を過ぎた頃だった。

それから亜貴に事実を伝えた

亜貴は「そうなんだ…」ただそれだけ言って

静かに…声も出さずにずっと泣いていた

その日から亜貴は笑わなくなった

そして春高全国大会の日

俺は亜貴を全国大会に誘った
────────────────────

亜貴パパ「亜貴。春高見に行くか?」

亜貴「いっていいの?」

亜貴パパ「外出の許可も貰ったし、気分転換としてな」

亜貴「でも今はバレーみても何も思わないよ」

亜貴パパ「やるのと見るのは全然違う。どんな形でもバレー辞めんなよ。」

亜貴「それは見てから考える。」

ほぼ強制的に連れてきた。
周りの目を気にするだろうな。

─────────────────────

亜貴「父さん…もう帰りたいんだけど」

亜貴パパ「見てから考えるんだろ?逃げたら負けってお前が父さんに言ったんだろ?」

亜貴「俺が周りから何言われてもキレないでよ」

亜貴パパ「我慢はする。」


多分ブチギレると思うけどな!

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作者名:乃々華 | 作成日時:2019年1月11日 22時

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