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エースだった君へ59 ページ16

宮侑side

亜貴さんは俺の憧れの人や

初めは男子のマネージャーという
印象しかなかったけど

でも話すと気さくで優しくて可愛くて

次第に俺はその人に夢中になってたんや

そして今目の前にその人がいる

あの人が俺を選んでくれたんや
飛雄君やなくて俺を

かなりのプレッシャーや…

宮侑「トス高めでええですか?」

亜貴「お前に任せるよ」

任せられても困るですけどね…

でもあんたの為なら…

────────────────────

亜貴「いきまーす!」

完璧な助走距離

完璧なトス

ボールを吸い込むように

平常心と緊張感を持ち

全ての神経を腕に持っていき

コートの向こう側に叩きつける

俺はこの瞬間が世界で一番好きだ…


亜貴「侑。トス良かったよ。でも強いて言うなら少しだけ低くしてくれるか?」

宮侑「はい!亜貴さんのスパイク最高です…トスを上げれてとても光栄です。」

亜貴「まだ成長途中だよ。」

宮侑「あんたはとんでもないバケモンになりますよ…」

亜貴「バケモンでもいいよ。バレーが出来たら」



亜貴パパ「亜貴!さすが俺の息子!」

亜貴「父ちゃん越せた?」

亜貴パパ「いや!まだこの座は渡さん!」

亜貴「はいはい。」

雲雀田「亜貴!今すぐに引っ越して日本に帰ってこい。」

亜貴「いやです。アメリカで今より上手くなるまで帰国しませんから。」

雲雀田「一筋縄ではいけないのは親子そっくりだな。」

亜貴「親子ですから。じゃ練習しましょか」


─────────────────────

亜貴「飛雄〜何お前若利ぶっ潰して全国行ってんだよ〜ムカつくっ〜」

影山「優勝するんで許してください」

亜貴「無理だろ…ひよっこがそんなこと言ってんじゃねぇよ。」

影山「ひよっ…ひよっこ…」

亜貴「この合宿が吉と出るか凶と出るかはお前次第だよ。じゃ頑張れよひよっこ」

影山「(言い返せない…)」



亜貴「光来〜ちっちゃーい可愛い」

星海「ドーピングでもしたんですか」

亜貴「失礼な!するわけねぇだろ。」グリグリ

星海「何勝手にアメリカ行ってんですか…」

亜貴「お前らに早く追いつきたいからだよ。」

星海「俺が卒業するまでには帰ってきてくださいよ」

亜貴「わかった…ちゃんと帰ってくるからそれまで頑張れよ。期待してるよ光来」

星海「はい。」


ほんと後輩は可愛い

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作者名:乃々華 | 作成日時:2019年1月11日 22時

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