スターゲイザー【短編集 / 2】

兄弟じゃなく【スティンガー.スコルピオ】リクエスト ページ7

A「…スティンガーにぃ、ちょっと出掛けない？」

スティンガー「チキュウにか？別に良いぞ」

A「やった…！
実は司令に頼まれて買い出しに…ね」

苦笑いしながらそう言うAと、頷きながら話を聞くスティンガー。

A「じゃあ行こっか〜」

スティンガー「あぁ…」


そしてスティンガーは、ボイジャーを発進させ
二人はチキュウへと向かった。



A「よっ…と」

ボイジャーからヒョイッと飛び降り、地面に着地しようとすると、グラッと足元が揺れる。

A「うあっ…！？」

Aが倒れそうになるところを、すっとスティンガーが支える。

スティンガー「おい！…危ないだろ…」

A「あ…ありがと」

スティンガー「まったく…。次から気を付けろよ？」

A「オッキュ〜。
ほらっ、スティンガーにぃ…！」

スティンガーの手を握り、グイグイと引くA。

スティンガー「っ…！」

A「？スティンガーにぃ？」

スティンガー「……」

するとスティンガーはAの身体に尻尾を巻き付け、顔を近付ける。

A「……えっ…？ちょ、ちょっ…！？」

「おい…こんなところで何をしている？」

スティンガー「！！」

聞き慣れた声と共に、黒い尻尾がAの腕に飛び付いてくる。

A「ひぁっ…！？
す…スコルピオにぃ…？」

スティンガー「…兄貴」

スコルピオ「俺のAだ。
何を勝手に手を出している？」

A「なっ…」

スティンガー「兄貴のだと？
たとえ兄貴でもAだけは譲らないぞ」

A「えぇ…！？」

スコルピオ「…Aはどちらを選ぶ。
俺かスティンガーか」

スティンガー「勿論俺だよな？」

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