37 ページ38
『私、転校するの』
私はやっと彼に転校の事を打ち明けた。
彼は私の突然の告白にびっくりしたように目をさらに大きく見開いていた。
「……そっか。残念だね…」
りょうくんは残念そうな表情を見せていた。
そんな顔を見ると私は泣きそうになる。
『私……夢があるんだ』
り「夢?」
『私…やっぱり絵を描くのが好き。だからいつかイラストレーターになって岡崎に戻ってくる。戻ってきてりょうくん達に会うの』
やっとできた大切な友達……
こんな形で離ればなれになりたくない。
それに私、りょうくんのことが……
り「…分かったよ。待ってるよ」
りょうくんはいつもの様に優しい笑みを見せてくれて、私もほっとした感じがした。
り「…引っ越すときは、絶対に教えてね」
『うん』
私は再び空に彩られた花火を見ていると、りょうくんが声をかけてきた。
り「Aちゃん」
『なに……ッ!?』
私は彼の方を振り向くと、りょうくんは私の唇にキスをした。
り「Aちゃん…俺、Aちゃんが好き」
りょうくんの告白とともに空には大きな大輪が輝いていた。
97人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2021年11月22日 0時