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私達はあれから＜開け!!夢の扉!!＞という合言葉を使って屋上でお昼を食べる事が恒例になった。
雑談したりゲームしたり、雨の日は扉の前に集まったりして以前より仲が深まった。
そんなある日、昼休みを告げるチャイムが鳴りお弁当を持って屋上に行く準備をしていると…
り｢ごめんAちゃん。これから部活の集まりあるから先行ってて!!｣
し｢俺も今日飯忘れたから購買行ってから向かう!鍵はもう事前に開けておいたから｣
『分かったよ』
私は1人で屋上に向かう。扉を開けるとやっぱり誰も居なく一番乗りだ。先にお弁当食べるのも申し訳ないし、誰かが来るまで暇つぶしで持ってきたノートでなにか書こうっと。
今日もノートに色んな絵が描かれる。
たまにりょうくんとしばゆーくんに｢ノート貸して｣って言われ貸すと、謎の絵が描かれて帰って来る。
それも何か面白くて消すことができない。
良い思い出だなぁと何度もノートを見返してしまう。
すると扉の向こうからノックの音が聞こえた。
私は扉に近づき合言葉を言う。
『ひ、開け…』
｢……夢の扉｣
扉を開けると、としみつくんの姿があった。
『としみつくん』
と｢他の奴らは？｣
『りょうくんは部活の集まり。多分てつやくんとゆめまるくんも。しばゆーくんは購買行ってるよ』
と｢ふーん。このノートなに？｣
『あっ、これはただの落書きが描いてあって…』
と｢見して｣
『わ、笑わないでよ？』
私はそっと、としみつくんにノートを渡した。
と｢……はぁ!?上手すぎだろ!!｣
『あ、ありがとう……』
と｢これ全部お前が描いたのか!?｣
『う、うん…』
と｢すげぇー…!!｣
としみつくんはペラペラとページを捲りながら私の絵を見ていく。するととあるページを見て急に爆笑しだした。
『ど、どうしたの!?』
と｢おい、このページなんだよ!!笑｣
私はそのページを覗くと、りょうくんとしばゆーくんが色々描いたページであった。あぁ、やっぱり見ちゃったか…
『それりょうくんとしばゆーくんが描いたやつ』
と｢さっきまで上手い絵を見て、ページ捲ると一気にクオリティ下がってびっくりしたわ!!｣
『ごめんね。でも思い出に残したくてとっといたの』
と｢だったら俺も何か描いていい？｣
『うん。いいよ』
私は真っ白の何も書いてないページを開くと、としみつくんはペンを持って描き始めた。
一体どんな絵ができるのだろう…
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作者名：ぺぺぺ | 作成日時：2021年11月22日 0時
