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Aside
最近てつやは、とある女の子と遊んでるらしい。
ご飯を食べに行ったり、休みの日なんかほぼ1日家を留守にする事が多い。
どんな子なのかは私的にはどうでもいい……
ただ、てつやはもう私の事が好きじゃなくなったのか……
高校の頃からあれだけ傍にいたのに、私の事はもうどうでもよくなったの?
そう思い込むと何故か胸の奥がチクンと痛む。
そんなある日、今日は外で撮影だ。てつやも後で合流すると言ってたから、私は他のメンバーと一緒に撮影場へ向かった。
し「──でさぁ〜あの時のりょうくんがさぁ……」
『……』
し「……Aちゃん?」
『えっ!?なに!?』
と「さっきから変だぞ?何かあった?」
『別に何でもないよ!!』
皆の前で考え事してた……皆に迷惑かけたくないのに……
とりあえずいつも通りにいかないと、と思っていると私達の前に見覚えのある人影が見えた。
ゆ「あれ?あれてつやじゃない?」
『……え?』
そこにはバイクに乗ってるてつやと、その後ろには可愛い女の人が乗っていた。
て「……よしっ到着!!」
ミ「キャーッありがとてっちゃん!!」
てつやは彼女を見送り終わると傍にいる私達の存在に気づいた。
て「み、皆どうしたの!?」
と「それはこっちの台詞だ!!誰よ!!あんな可愛い女の子!?」
て「あの子はりょうに紹介されて……」
り「もしかして付き合ったりして……」
『……ッ!!』
りょうの言葉でまた胸の奥がチクンと痛む。どうしてだろう……今までそんなこと無かったのに……
て「ないない!!ただ送ってっただけだし!!」
それだけなら……と思ったが、その後も度々彼と彼女が2人仲むずましくいる姿を目撃したり、夜遅くに帰ってくる日もあった。
て“あ、A?今日ミキちゃんとご飯食べてから帰るから、ご飯適当に食べてて”
『……分かった』
てつやが居ない日はカップ麺かコンビニの弁当で済ましていた。てつやはいつも私が作ったご飯を食べていつも笑顔を見せてくれた。
そういえば最後にてつやと一緒にご飯食べたのいつだっけ……
『コンッ コンッ……ッ』
また激しく咳き込む私。もう私ダメになってきてるな……
てつやに伝えないと……でもてつやはもう……
私は1人で苦しい気持ちを抱きながら味気のないご飯を食べ、てつやが帰ってくるのを待っていた──
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2022年3月20日 19時