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いきなり一緒に寝よう発言するA。
もしかして酔っ払ってる!?
いやでもAはお酒苦手だから呑んでないはず……
これってもしや最高な夜に……!?
て｢うん。いいよ｣
少し緊張しながらAと一緒の布団に入る俺。あぁAの匂いがする……じゃなくて!!ここはしっかりと理性を保って……
『ねぇてつや……私気管支が弱いの』
て｢……え？｣
気管支が弱い……？じゃあ最近咳が酷いのはそのせい？
『でも最近は平気なの。季節の変わり目とか少し疲れたりすると発作出るけど……』
て｢そうなの？苦しそうだったけど｣
『最悪吸入薬使えばすぐ治まるし…』
て｢そっか……早く良くなればいいね｣
『うん……早くね……』
また詰まった言い方をするA。まだ何か言いたいような感じがするけど俺には言えない事なのか？
『ねぇA……って…もう寝てる』
俺が声をかけると彼女は既に夢の世界にいた。寝るの早すぎでしょ!?とツッコミたかったが起こしたら可哀想と思い諦めた。
て｢……｣
俺は彼女の寝顔を再度眺める。一緒に寝るなんてもう最初で最後になるかもしれない。
後悔しないようにと俺は彼女の寝顔を目に焼き付けようとしっかりと眺め続けた。
***
＜〜♪＞
朝早く俺のスマホに着信が入った。こんな朝早くに誰かと思うと、画面には“りょう”の文字が写ってた。
て｢……もじもし？｣
り｢その声だと寝起きだね笑｣
て｢朝からなに？｣
り｢実はさ、俺の友人でてつやに会いたいって言う人がいてね｣
て｢……え？｣
り｢その子女の子なんだけど、人目会いたいって聞かなくてね…少し相手してくれないかな？｣
俺に会いたいという女の子……でも俺にはAが……でもその子はファンとして会いたいって事だよね？
て｢分かった。いいよ｣
り｢じゃあ今日12時に岡崎公園ね｣
電話を切るとまだ寝ていたはずのAが目を覚ましていた。
『どこかに行くの？』
て｢うん。俺に会いたい子がいるんだって｣
『ふーん……』
その子に会う為支度する俺。一体どんな子なんだろうと少しワクワクしていた。
て｢じゃあ行ってくるね｣
『行ってらっしゃい……』
この行動が彼女の気持ちを揺さぶるなんて──
『てつやの馬鹿……コンッ』
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作者名：ぺぺぺ | 作成日時：2022年3月20日 19時
