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あれから東海オンエアは登録数が伸び、リアルイベントにも呼ばれるようになった。
ワタワタする俺達に対して裏方のAは、戸惑う事無く色々指示していて俺達をフォローしてくれた。本当にAがいてくれて良かったといつも感謝している。
イベントも終わり、俺とAは家に戻り2人でイベントの打ち上げをした。
『ねぇこの前借りたDVD観ない?』
て「うん!!見る見る!!」
俺達はレンタルショップで借りてたDVDを観ながら酒を嗜んでいた。ホラー系や感動系ラブストーリー…どれも素晴らしい作品ばかりだ。
映画を見てる中、急に左側に重りがかかり見てみると、Aが俺の左肩に寄りかかって眠っていた。
A今日凄く頑張ってたからね。疲れちゃったよね。
にしてもAの寝顔初めて見たかも。なんか可愛い……
て「……」
今ならAにキスできるんじゃないか……?
俺は彼女の顎に手をかけ、俺と彼女の唇を近づけ……
て「……やめよ」
キスをしようとしたが辞めた。Aの傍にいれるだけでいいんだ。絶対に嫌われたくないから……
俺はAが起きないようにテレビを消して、彼女の隣で瞳を閉じた。
***
『コンッ コンッ コンッ』
て「……ん?あれ…俺寝てた?」
『コンッ コンッ コンッ』
て「A…咳大丈夫!?」
いつの間にか寝ていた俺。目を覚ますと苦しそうに咳き込むAがいた。
『ごめん…起こしちゃって……』
て「俺は大丈夫だよ。いいから布団に行こう?ここで寝てたらもっと悪くなるよ」
俺は彼女の部屋へ連れていき、ベッドに寝かした。これで一安心かと思えば彼女から思いもしない言葉が……
『てつや……一緒に寝よう?』
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2022年3月20日 19時