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学校祭当日。
昨日俺の理性がバグったせいでAが帰ってしまった。
きっと俺の事嫌いになって今日の学祭も欠席になるのでは…と思い教室の扉を開けると彼女の姿があった。
『……てつや。おはよ』
て｢……!!おはよ!!｣
良かった。いつものAだ。それより昨日の事謝らないと!!
て｢あ、あのさA。昨日の事なんだけど……｣
俺は｢ごめん｣と言う手前で他の女子がAの元にやって来て、｢川嶋さん。そろそろ準備するよ〜｣と言って、彼女を俺から連れ去った。
て｢……はぁ｣
***
｢いらっしゃいませ〜2名様ですね〜｣
｢喫茶店やってまーす。いかがですかー｣
いよいよ学校祭が始まり、学校全体がお祭りムードになった。俺も裏方で作業をするつもりなのだが、ウェイトレスをやっているAが気になってしょうがない……
て｢……｣
｢おいてつや!!｣
て｢……!?えっ!?なに!?｣
｢さっきから上の空だぞ!!｣
て｢べ、別にそんな事は……｣
｢もしや川嶋の事が気になってんのか？｣
ギクッ…!!昨日皆の前であんな事言ったからバレバレだ。ここは彼女の事は忘れて学祭に集中しないと……と思っていると
｢あれだったら2人で呼び込みに行かねぇか？｣
て｢呼び込み!?｣
｢そうそう。看板持ってさ、川嶋と2人で喫茶店の宣伝して来いよ｣
そう言いながら友人は俺に呼び込みの看板を渡してきた。その後に｢川嶋ぁー、てつやと呼び込み行ってきてー｣と彼女を呼び出していた。
『……わかった』
これなら彼女に謝る事が出来るし2人の時間が増える!!と心の底でガッツポーズをした。
｢ねぇねぇいっその事、カップルらしく腕組んでよ｣
て｢……ッ!?｣
女子からのとんでもない提案をしてきて驚く俺。それは何でも無理だろうと思っていると、Aは『分かった』と俺の腕を組んできた。
『早く行こう』
て｢……うん!!｣
まさかの展開で余計に俺の理性がおかしくなりそうだ──
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作者名：ぺぺぺ | 作成日時：2022年3月20日 19時
