俺の為に作ってくれ (ページ43)

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42.としみつside ページ43

あれ以降、嫌な客は来ることも無く、例の記事は削除された。

Aから笑顔も取り戻し、俺含めメンバー一同一安心した。

Aと付き合ってしばらく経ったある日、俺は撮影の休憩中にスマホで物件を見ていた。

と｢おっ！ここいいな！｣

俺が目に入ったのは撮影部屋からもAの家からも近くて、俺の条件に満たしてる所だった。

よし決めた！と思っていたら、俺のお隣さんでもあるしばゆーが俺のスマホを覗いていた。

し｢としみつー引っ越すのー？｣

と｢おう。短い間世話になったな｣

し｢としみつがいなかったら誰が迎えに来てくれるのさぁ｣

と｢お前、俺がいないと寝坊するだろ(俺もするけど)｣

し｢そしたらさ、Aちゃんと同棲するの？｣

と｢同棲？｣

同棲……そんな事は頭に入ってなくて予想外だ。

と｢決めた。俺Aと同棲する｣

し｢おっ！それこそ漢としみつだ！｣

と｢だけどまだAには言わないでくれねぇか？｣

し｢もしや、なにか企んでますねぇ(ﾆﾔﾆﾔ｣

翌日俺は不動産屋に行きお目当ての物件を見に行き引越しするのを決めた。

その日からダンボールに荷物を詰め、いつ引越しできるように準備をした。

そして俺の手元には新しい家の鍵が2つ。

Aは喜んでくれるのか心配な面もあるが、明日思い切って言おうと心に誓った。