15.としみつside ページ15
て「──って事があったんだよ」
『アハハ!!てつやさん面白い!』
結局てつやは五平餅を食い終わってもここに残りAと2人っきりで話してる。
せっかく早く撮影が終わったからAに会いに来たのに、てつやの野郎邪魔しやがって…
Aはてつやの話を笑顔で聞いている。
頼むからその笑顔を誰にも見せないでくれ。
──俺だけに見せてくれ
──俺だけを見てくれ
そう考えると胸の奥がズキズキと痛む。
やっぱそうだ。
ここ際Aの事を考えるとおかしくなってしまう。
──俺、Aの事が好きなんだ
俺のもんにしたい。
そう考えると、てつやが今1番聞きたくない質問をしてきた。
て「Aちゃんって彼氏とかいるの?」
『か、彼氏ですか?』
て「そうそう!」
Aに彼氏?聞きたくない!!
嫌だ、嫌だ…!!
『えーと、彼氏は──』
バァンッ
と「…帰る」
俺はAが答える直前に立ち上がり店の出口に向かった。
て「としみつどうしたんだよ!?」
てつやは俺を引き止めようとするも俺は無視して店から出た。
『としくん……』
Aside
としくんが店から出てから数日…
あれからとしくんはやって来ることも連絡も無かった。
私何か気に触ることしちゃったかな……
動画を見てても元気がないように見える。
私は気になってとしくんにLINEを送った。
Aとしくん。今日来れる?
としくんごめん。撮影が長引いてるから無理かも
Aそっか。撮影頑張ってね!
その後としくんから返信はなくLINEが終わった。
としくんに会えなくて残念な自分がいる。
──としくんに会いたい
──としくんの声が聞きたい
としくんの事を考えるとずっと心臓がドキドキする。
この想いは誰にも止められない。
私、としくんの事好き
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2021年8月18日 22時