07 ページ7
.
り「ねぇ知ってる?としみつって大の甘いものが好きなの」
『甘いもの?』
り「うん。昨日ね差し入れでケーキを持ってきたんだけど、凄い目を輝かせてたんだ」
『そうなんですか!?』
り「それでね今日撮影に来る前にシュークリーム買ったんだけど、これナリちゃんが買ってきた事にして皆に振る舞ってみたらどう?」
『私がですか?』
り「うん。君からとしみつにあげると喜ぶんじゃない?」
と言いながらりょうさんは持ってる紙袋を私に渡してきた。
虫「あれ?2人とも何やってるの?」
2人で話してる中、部屋に虫眼鏡さんが入ってきた。
り「あ、虫さん。ナリちゃんが俺達に差し入れを持ってきてくれたんだ」
『えっ!?これは……』
1人慌てる中、隣にいるりょうさんは「大丈夫だよ」とアイコンタクトをとって、私は勇気を振り絞って話に乗った。
『は、はい。宜しければどうぞ!』
虫「わぁありがとう!!」
て「なになに?どしたの?」
私達の声が聞こえたのか他のメンバーもやって来て、てつやさんの背後にはとしみつさんの姿もあった。
『実は皆さんに差し入れと思いまして』
ゆ「えぇ!!嬉しい!!」
し「美味そー」
一人一人にシュークリームを渡すが、てつやさんだけ黙ったままだった。
『てつやさん?』
て「ごめん。ナリちゃん。俺、シュークリーム食えないんだ」
『シュークリーム……あぁ!!』
そういえばてつやさんシュークリーム食べれないんだった!!というかコレ用意してくれたのりょうさんだよね!?
『ごめんなさい!!私その事すっかり忘れてました……!!』
て「ううん。良いんだよ。気持ちだけ貰っとくよ」
し「んじゃ俺達はてつやの前で美味しく食べようかなぁ」
私はまたやらかしてしまったと落ち込んでいると、としみつさんはてつやさんが持ってるシュークリームを取った。
と「んじゃ代わりに俺が貰ってやる。余っててもしょうがねぇだろ」
そう言いながら、としみつさんは両手にシュークリームを持って私達の元から離れた。
り「えぇ、としみつだけずりぃ」
としみつさん……私からの差し入れだと思って2個持ってったのかな?
……いや気のせいだよね。
研修もまだ2日あるから挽回しないと!!と前向きに考える私であった。
と「……甘ぇ」
23人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:コロッケ | 作成日時:2023年11月1日 5時