I Love…… (ページ38)

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としみつさんから高岡さんに連絡してスタジオでの寝泊まりの許しが出た。私は急いで着替えや仕事道具を鞄に詰めた。

荷造りが終わり玄関から出ると、ちょうど同じく荷造りが終わったとしみつさんが出てきた。

と「……行くか」

『……はい』

車に荷物を詰めて再びスタジオへと戻る。
それまで私ととしみつさんは何一つ言葉を交わさず、ただただエンジン音が耳に残る。

もう少しでスタジオに着く所で、としみつさんは「あ」っと何かを思い出したかのような声が出た。

『どうしました？』

と「飯どうする？腹減ってるだろ」

『ご飯ですか…？私は別にお腹は──』

ぐぅぅぅぅぅ……

と「口は非でも腹は正直だな。コンビニでいいか？｣

『……はい』

としみつさんは路線を変えて近くのコンビニへ向かった。

と「適当に買ってくるからお前は中で待ってろ」

としみつさんは私にそう伝えてコンビニに入った。

この待ってる間にさっきの人が来たらどうしよう……ほんの数分の間なのにビクビクと震える自分。

としみつさん……早く帰ってきて……

ガチャッ

『……ッ!!』

と「……？どうした？」

『い、いえ……ちょっとドアの音にびっくりしただけです』

と「ならいいけど。んじゃ行くぞ」

こうしてコンビニからスタジオへと進む私達。

本当は凄く怖かったなんて彼に言えるわけない………