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部屋中に防犯ブザーが鳴り響く。
て「え!?なになに!?」
し「鼓膜が破ける!!」
『……!?ご、ごめんなさい!!』
私は急いで防犯ブザーを止めた。
り「え!?どういうこと!?」
虫「高岡さん、説明してください!」
高岡さん「えーと…彼女は櫻庭Aさん。実は男性恐怖症なんです」
一同「男性恐怖症!?」
高岡さん「彼女はある事情で男性に触る事も話す事もできません」
虫「それで僕達のバディを務めることは…」
『ご、ごめんなさい……』
やっぱり私が男性YouTuberのバディになるなんて無理だったんだ。
私は涙目で防犯ブザーを握りしめる。
て「いいんじゃねーの。俺は賛成だよ」
そう言ってくれたのは、オレンジ髪のてつやさんだった。
て「俺達と接するのは無理でも、彼女が陰ながら俺達をサポートしてくれたら嬉しいよ」
り「そうだね」
ゆ「異議なーし!」
し「なーし!」
皆私の事を難なく受け入れてくれた。
『よ、よろしくお願いします…』
私は山田さんの背後に隠れながらお辞儀した。
これで少しでも東海オンエアの役に立てたらいいなと少し心がホッとした。
て「にしても、としみつ遅くね?」
ゆ「そういえばそうだね」
たしかに東海オンエアは6人組のはずなのに、今は5人しかいない。もう1人はどこに行ったんだろう。
そう思っていると後ろの方からガチャっと扉が開いた音が聞こえた。
と「いやー悪ぃ悪ぃ。遅くなってしまった…」
て「としみつおかえりー」
と「新しいバディ来た?……って、え!?」
『……ッ!?』
もう1人の彼はまさかのお隣さんだった……
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2021年9月14日 20時