風ト緋ト羅生ノ狗ー 爆破 ー ページ16
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「船が......!」
捕らえた男は、指名手配犯の
如何やら彼が船に爆弾を仕掛ける役だった様だが、ナサニエルもマーガレットも、彼の言動には飽きれて何も言えずにいる。梶井の顔は報告書で既に見た事があり、彼の異能も把握済みだった。
能力名は『
だが、爆弾は一般人でも勉強をすれば簡単に造る事が出来てしまう。そんな単純な異能で、船だけでなく、組合異能者二人の命を奪う事など到底出来る訳が無い。
そう思っていたのだが____
「僕と宇宙大元帥から 君達へ贈呈品だ!」
激しい爆音と共に船は黒煙に包まれ、業火の炎に其の躰を焼かれている。炎を消そうにも、炎の回りが早く、間に合いそうに無い。
輸送ヘリに爆弾が仕掛けられていた様だ、補給物資の外側を別の爆弾で破壊。そして物資の中身は大量の檸檬型爆弾にすり替えられていたらしく、まるで大雨の様に船の上に降り注がれたのだ。
完全に侮っていた。
爆発から間一髪助かったマーガレットは、燃え上がる炎を瞳に映し、焦りと恐怖の混ざった表情で声を上げる。
「何なのよ あいつ!? 単身で前線基地を落とす異能者なんて 聞いた事ないわよ!」
ポートマフィア構成員
梶井 基次郎
__ 能力名
『檸檬爆弾』
彼等は“ 爆弾を造る異能 ”と話に聞いていた様だが、其れが一つ目の失敗だった。
檸檬型爆弾は、梶井が手内職で自ら造った物。彼の真の異能は“ 檸檬型爆弾で毀傷を受けない ”能力だ。詰まり大量の檸檬型爆弾を船にばら撒いたとしても、彼だけは無傷で助かると云う事である。
「......予告状は悪戯ではないようです、そして標的はまだ二つ残っている」
「......!」
予告状には書いてあった。
一 . ナサニエル・ホーソーン様が御身命
一 . マーガレット・ミッチェル様が御身命
豪華客船は爆破された。
次にマフィアが消すモノは、二人の命。
彼女と共に爆発を逃れたナサニエルは、予告状の内容を思い出すと眉間に皺を寄せる。マーガレットは、首筋に
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風ト緋ト羅生ノ狗ー 贖罪の誓い ー→←風ト緋ト羅生ノ狗ー 侵入者 ー
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ミサぽん(プロフ) - 夜宵 ―ヤヨイ―さん» 有難うございます!コメント、本当に嬉しいです。続編も頑張りますっ (2019年7月17日 23時) (レス) id: ec52e47c5d (このIDを非表示/違反報告)
夜宵 ―ヤヨイ― - 第二シリーズお疲れさまでした(拍手) 続編も心待ちしております、ミサぽんさんのペースでこれからもよろしくお願いします。 (2019年7月17日 23時) (レス) id: 03eb66dcd7 (このIDを非表示/違反報告)
ミサぽん(プロフ) - 夜宵 ―ヤヨイ―さん» コメント有難うございます、何回もしてくださり 本当に嬉しいです! 楽しんでもらえるよう 頑張りますっ (2019年6月16日 16時) (レス) id: ec52e47c5d (このIDを非表示/違反報告)
夜宵 ―ヤヨイ― - 早速の続編!ありがとうございます!!(感涙) (2019年6月16日 16時) (レス) id: 03eb66dcd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミサぽん | 作成日時:2019年6月16日 15時