87話 ~luz side~ ページ45
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──初めて会ったらすく。くんは聞いていた通りのイケメンで、どこか落ち着くような雰囲気を纏っていた。
1度も染めたことのないような自然な黒髪は艶々してて、ブリーチしたあげくに何度も染めた自分の髪と取り替えたいくらい。
決して白すぎない血色の良い肌はすべすべで、もしかしたら毛穴とか存在しないのかもしれない。
何より優しく微笑んだ顔が綺麗で、これはライブとか動画で顔出ししたらやばいんやないかな。
喋ったかんじも穏やかで柔らかい雰囲気だし、僕の中で彼が「いいひと」認定されるのに時間はいらなかった。
しかもタクシーで来た僕をわざわざ家まで送ってってくれるって。紳士さんだ。
「わざわざありがとうございます。ちょっと距離あるけど大丈夫ですか？」
「うん。この後別に何もないし」
そう返しながらハンドルに手をかけるらすくんはかっこ良くて、大人の男の人ってかんじがした。
まふくんや浦島坂田船のメンバーも車は運転してるけど、その姿を助手席に座ってまじまじ見つめることなんてなかったからな。新鮮。
「道案内だけよろしくな」
「はいっ」
──僕が歌い手らすく。くんを知ったのは、3年くらい前だったと思う。
確かまふくんからだったと思うけど……オススメだから聞いて、とかなり食い気味に言われて、それで試しに聞いてみただけ。
……まあ、聞いたらその瞬間に惚れたんやけどね。
だって、本当にかっこいい声だったのだ。
僕も歌い手やってるしイケボにはそれなりの自信もあるけれど、でもそんなん、全然比にならないと思った。
僕もだけどらすくんの歌声の中心は低めにあって、だけど高い音が出ないわけじゃない。
むしろ高音や裏声が透き通るように綺麗で、ああこの人はバラード得意だろうな、なんて感じた。
それでいて激しい、がなるように強く歌う曲も似合ってて。
可愛いかんじの曲も当然のように歌いこなすし、なんかもうオールマイティーってかんじだ。
憧れ、その気持ちが大きいんだと思う。
僕も彼みたいに歌いたい。
──彼の歌声は、聞いているだけで自分も歌いたくなる、そんな気持ちにさせてくれるから。
「……あっそこ左です！」
「え！？ちょ、もっと早く言えよ！」
ぼーっとそんなことを色々考えていたら、いつの間にか最初の曲がるポイントに。
慌てて出した声は間に合わず、らすくんも慌てた声をあげて車をそのまま直進させた。
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暁☆(プロフ) - めぞぴあのさん» コメントありがとうございます！頑張って更新します✨️ (7月13日 0時) (
レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
めぞぴあの(プロフ) - ハマりました！続き楽しみです！ (6月29日 21時) (レス) id: 269b094ab0 (このIDを非表示/違反報告)
月 - あの。はい。無事に沼りました。更新、ありがとうございます！ (6月25日 20時) (レス) @page50 id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - 月さん» コメントありがとうございます！大手歌い手さんも魅力いっぱいなので、ぜひぜひこの機会に沼にハマっちゃってください〜！ 私の話がきっかけになってくださればとても嬉しいです！ (6月21日 15時) (レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
月 - うわー…。文章力すごすぎません？ これから読んでこの界隈はまりそうです。irisとかはずっと好きなんですけど、大手歌い手さんには手を出してなかったんです。更新、無理のない範囲で頑張ってください！ (6月20日 3時) (レス) id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁☆ | 作成日時：2020年5月6日 22時
