第１２幕 存在と居場所 ページ13
「そうして、新ちゃんとAさんは結婚。
私も加えて、三人一緒に道場の復興を・・・・・」
「待て待て待て待て！！！」
Aの両手を握って穏やかに話す妙に、皆が一斉にツッコミを入れる。
妙は、『一体何なんですか』とでも言いたげに、眉をしかめた。
そんな彼女に向かって、一番に口を開いたのは月詠。
彼女は真面目な顔つきで言った。
「嘘は止めなんし。混乱するじゃろう。Aは日輪や傾城に並ぶ花魁としてじゃな・・・」
「てめーも十分嘘ついてんじゃねーか！！！！」
間髪入れずに銀時にツッコミを入れられて、月詠は誤魔化すような咳払いをする。
どうやら、彼女はずっと前からAを吉原の戦力にしたいと考えていたようだ。
「それにしても、妙ちゃんからAちゃんの結婚話が出てくるなんてな」
九兵衛が軽く頬を掻きながら、意外そうに言った。
それを聞いて、神楽も同意するように頷く。
「そうアル。Aは誰にも渡さないってのが女の約束だと思ってたネ」
「そうね・・・でも私の場合、新ちゃんならいいのよ」
妙はまさに花の咲くような笑みを浮かべた。
「新ちゃんは身内だし、Aさんにお義姉さんなんて呼ばれるのも素敵じゃない」
「あ！！じゃあ兄ちゃんと結婚したら、Aは私の義姉ちゃんになるアルか！？」
「そういう事ね」
「あの、話が逸れてるんですけど・・・」
姉妹話で盛り上がっている妙と神楽を見て、新八は溜息と共にそう口にする。
しかし、あまり強くは言わないのは妙の話が自分にとっても都合がいい事だからだろう。
「・・・ったく、てめーらは・・・」
銀時は呆れたように呟きながら、案の定混乱して呆然としているAの頭をポンポンと叩く。
「今の話はぜーんぶ忘れていいからな。アイツらの歪んだ性格だけ覚えとけ」
「・・・いえ・・」
銀時の言葉に、Aはゆっくりと首を横に振った。
「皆さん、とても優しくて強い方々です。・・こんな人達に囲まれて・・私・・」
私は、相当浮いていたんじゃないだろうか。
Aは不安になって、そんなことを思った。
神威という人は、かつての自分が強かったと言っていたが、本当にそうだったのだろうか。
今の頼りない自分しか知らないせいで、その事がとても信じられない。
もし、本当に強かったとしてもだ。
このまま記憶が戻らなければ、私の存在意義は・・。
Aは徐々に酷くなる頭痛を堪えて、ギュッと目を瞑った。
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なーさん(プロフ) - テスト頑張ってください!! (2014年11月16日 18時) (
レス) id: d351fb8f9b (このIDを非表示/違反報告)
List(プロフ) - 頑張ってください！！いい結果待ってます！！＾＾ (2014年11月16日 18時) (レス) id: 03b1c2db39 (このIDを非表示/違反報告)
声優志望の塊 - テスト頑張って下さい！！私も期末テストがァァァ…(汗)お互い頑張りましょう！！ (2014年11月16日 16時) (レス) id: 6657ffd95b (このIDを非表示/違反報告)
リア - アニさん» 春雨は一応出てくる予定です！！メインではないので、申し訳程度ですが・・・・・。楽しみにしていてください！！ (2014年11月16日 14時) (レス) id: d14a04e072 (このIDを非表示/違反報告)
アニ - 御返事ありがとうございます！紫京登場しましたけど、春雨がでてくるのでしょうか?p (2014年11月9日 14時) (レス) id: a3f197bbbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リア | 作成日時：2014年9月18日 20時
