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第38話 仕切り直し (銀時サイド) ページ38

「えーと、じゃあ。改めて紹介するわ」

「将ちゃん・・・皆仲良くしてやってくれよな」

長谷川さんと俺は、皆に向かって改めて将軍を紹介する。

俺の頭によみがえった重要な問題。

それは勿論、将軍の事だ。

Aの事に気を取られてスッカリ頭から抜け落ちていた。

・・・・あやうく、首が吹っ飛ぶところだったな。

いや、今でも十分ピンチなんだけど。

「あの、絶対ボートから降ろさないでね」

「水には絶対に浸かるなヨ」

「・・・・・」

・・とまァ、こんな風に。

奴らは飽く迄も、将軍をプールの中に入れたくないらしい。

今は、俺と長谷川さんが、将軍が乗ったボートを引いている、といった状況だ。

生理的に受け付けないとは、まさにこういう事を言うのだろう。

なんて。

納得してる場合じゃない。

「だ・・大丈夫なのか、コレ。仲間に入るどころか水にも入れてねーんだけど、将軍。

 水にも入ってねーのに水中眼鏡に水溜まってんだけど、将軍」

長谷川さんは、最早絶望の未来しか見えないといった様子だ。

「マズイよ。絶対怒ってるよ。打ち首だよ、絶対。打ち首だよ、コレ。

 どうせ打ち首なら、俺も最期にAちゃんと遊んどきゃ良かった」

「落ち着け。こっから挽回すんだよ。楽しい夏の思い出つくればいいんだよ」

何とか長谷川さんを落ち着けようとする俺の声も、どこか震えている。

長谷川さんもそれに気づいているらしく、俺の言葉を全く信用していない。

「こっからどうやったら楽しい夏になるんだ。

 どう考えてもトラウマの夏だよ。自分の涙に溺れそうになってるんだもの」

「まだ一発逆転のチャンスが残ってんだろが。

 夏と言えば何だ。プールと言えば何だ。水着と言えば何だ」

「!!まさか・・!!」

長谷川さんのグラサンが、キラリと光る。

どうやら、俺の意図に気が付いたようだ。


「初めまして、上条Aです」

「将ちゃんだ」

同じくボートに乗って、将ちゃんの隣に停泊しているAの声が聞こえる。

二人は互いに自己紹介し合っているようだ。

ちょっと不安もあるが・・・・まァ、Aのおかげで将軍も少しは気分が上がっただろう。

よし、作戦決行だ。

俺はスゥッと息を吸い込んで、新たな戦いを宣言する。




「じゃあ、人数も揃ったし、おっ始めるか!!ドキッ♡侍だらけの水中騎馬戦大会ィィィ!!」

第39話 ポロリ (長谷川サイド)→←第37話 慣れない事



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設定タグ:銀魂 , 逆ハー , 微原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
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をのょ. - わぁぁぁ!!わぁぁぁぁ!!!!思っていることをうまく表せないです!とりあえず、えと・・・あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"っ!!!! (2014年9月18日 20時) (レス) id: 755a4634a6 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉 - おもしろい。神威ラブの人がいてうれしいです (2014年9月18日 19時) (レス) id: 8574347931 (このIDを非表示/違反報告)
小説大好き - 日和さんの言う通りですね^^あってはならない3人という感じです!わぁー!この続きがとても楽しみで授業に集中できませんね^^w (2014年9月16日 6時) (レス) id: 03b1c2db39 (このIDを非表示/違反報告)
日和 - あれ、シリアス…?というか、将ちゃんと高杉と桂って組み合わせがwリアさんやりますね…! (2014年9月15日 22時) (レス) id: 09c363d2fa (このIDを非表示/違反報告)
アニ - リアさん詳しい解説ありがとうございます!そうなのですか、二人とも男らしいですね。ミツバ編の土方さんみたいです…なんというか切ないですね…(..) (2014年9月15日 14時) (レス) id: a3f197bbbb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リア | 作成日時:2014年7月26日 14時

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