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第36話 女は度胸 ページ36

「A、女は度胸アル!!はい!!せーの!!」

ほとんど無理やりに近い手段をとる神楽。

「Aさん?少しでいいのよ。少しでいいから浸けてみるのよ」

猫なで声で水を指さす猿飛。

「怖がる事なんてありませんよ。最初は私も戸惑いましたけど、入ってしまえば楽しいですから」

あくまでいつもの調子を崩さない妙。

「A。どうせ、ぬしは誰かの為となれば、川でも海でも飛び込んでいくんじゃろう。

 ・・・たまには、自分の為に飛び込んでみなんし」

何気なくいい事を言ってみせる月詠。

「僕も君と似たような心境だったから、恥ずかしいのも怖いのも分かるよ。

 でも、皆が居れば・・・・・・きっと怖くないから」

自分の立場を存分に利用した九兵衛。

「怖いものなんて何もありませんよ!!さァ!!この私の胸に!!さァ!!」

「ひぃぃぃぃぃ!?」

「何してるんですか!?東城さんんん!!!」

・・・問題ありまくりの東城。

「いつも勉強教えてもらってる代わりに、今日はオイラが泳ぎ教えてあげるよ!!」

子供の力で警戒心を無くそうとする晴太。

「まずは、エリザベスと入ってみるといい。何か安心するだろ。あの顔見てると」

ちゃっかりエリザベスを利用する桂。

「大丈夫だって!!疾しい気持ちなんか何もないから!!じゃなくて、ええっと・・・」

地味に何かを弁明している近藤。

「すみません、何かうるさくて・・・・疲れてませんか?」

気を遣える自分を演出する新八。

「アナタも大変ですねェ・・・」

「アイツ等の脳みそには何が入ってんだろうな」

「何も入って無いッスね」

皆を観察する武市、高杉、また子。

そして・・。

「平和だねェ・・・・」

「ぬしは参加しなくていいでござるか」

「俺はいいよ。・・・どのみち、俺には遠すぎるからな」

少し離れたプールサイドで、万斉と阿伏兎は彼らの様子を眺めていた。

まるで、子供の世話をするお母さんのような立場だ。

思えばその立場が、これ以上先に進むことを止めていたのかもしれない。

彼女の隣にいるべきなのは自分じゃない。

「拙者も・・違いない」

万斉は静かに呟く。

二人はそれ以上何も言わなかった。

第37話 慣れない事→←第35話 戦いが始まった (新八サイド)



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設定タグ:銀魂 , 逆ハー , 微原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
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をのょ. - わぁぁぁ!!わぁぁぁぁ!!!!思っていることをうまく表せないです!とりあえず、えと・・・あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"っ!!!! (2014年9月18日 20時) (レス) id: 755a4634a6 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉 - おもしろい。神威ラブの人がいてうれしいです (2014年9月18日 19時) (レス) id: 8574347931 (このIDを非表示/違反報告)
小説大好き - 日和さんの言う通りですね^^あってはならない3人という感じです!わぁー!この続きがとても楽しみで授業に集中できませんね^^w (2014年9月16日 6時) (レス) id: 03b1c2db39 (このIDを非表示/違反報告)
日和 - あれ、シリアス…?というか、将ちゃんと高杉と桂って組み合わせがwリアさんやりますね…! (2014年9月15日 22時) (レス) id: 09c363d2fa (このIDを非表示/違反報告)
アニ - リアさん詳しい解説ありがとうございます!そうなのですか、二人とも男らしいですね。ミツバ編の土方さんみたいです…なんというか切ないですね…(..) (2014年9月15日 14時) (レス) id: a3f197bbbb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リア | 作成日時:2014年7月26日 14時

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