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第21話 一筋縄 ページ21

「えっと・・この人は更衣室で偶然会った友達です」

Aはまた子について、近藤に簡単に説明する。

勿論名前だとか、個人を特定できるような情報は言わない。

近藤を騙すのは心苦しいが、ここで本当の事を言っても、悪い事しか起こらない。

Aはそう考えたのだ。

また子も、Aがうっかり本当の事を言わなかった事に安心してホッと胸をなで下ろす。

これで、とりあえずは大丈夫だ。

後は近藤本人がまた子だという事に気付かなければいいのだが・・・・・。

また子は少し不安を覚えたが、その緊張感はすぐに解かれた。

何故なら、近藤がもっと別の事で頭がいっぱいだという事に気付いたからだ。

「・・・まァ、予想はしてたッスけど」

また子は小さな声でぼそりと呟く。

彼らが今最も注目するべき所・・・・それは当然Aの姿だ。

普段より露出が多い肌。

スラリと伸びた脚。

足の甲の辺りは、既に水で濡れている。

Aが足を動かすたびに、プールサイドに溜まった水がピチャピチャと跳ねた。

そして何より、男達の期待を徹底的にぶち壊す、丈の短い白いワンピース・・・・・・・。

「・・・・・・・・・って、なんでだよォォォォ!!!!!」

銀時はAを指さしながら、絶望的な悲鳴をあげた。

そんな突然の叫びに、Aはビクッと身をすくめる。

「ひっ・・・・って・・・・え?ぎ・・銀時・・何でここに・・・・」

「『え?』じゃねーよ!!こっちが『え?』だよ!!ここはプールだぞ!!

 何でワンピースなんか着てんの!?何で一番見たい所隠してんだよ!!」

「でもA、ワンピも似合ってるネ」

「似合ってるよ!?超似合ってるよ!?

 今すぐお持ち帰りしちゃいたいくらい可愛いけど!!タイミングを考えようよ!!」

Aと神楽の言葉を遮りながら、自分の絶望具合を全身で表現する銀時。

近藤や長谷川も、黙っている所からして銀時と同じことを思っているのだろう。

因みに、隠れてこっそりと彼等の様子を窺っていた高杉達も、皆同じ事を思ったという。

それ程、彼らがAの水着姿にかけてる期待は大きかった。

また子は、『やっぱり』と言いたげに溜息をつく。

「だって・・・水着なんて恥ずかしいじゃない・・・」

Aは当たり前のように水着姿になっているまた子と神楽を見ながら呟いた。

彼等の想い人は、中々一筋縄ではいかないらしい。

第22話 諦める事は出来ないから (近藤サイド)→←第20話 二人の女性



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設定タグ:銀魂 , 逆ハー , 微原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
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をのょ. - わぁぁぁ!!わぁぁぁぁ!!!!思っていることをうまく表せないです!とりあえず、えと・・・あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"っ!!!! (2014年9月18日 20時) (レス) id: 755a4634a6 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉 - おもしろい。神威ラブの人がいてうれしいです (2014年9月18日 19時) (レス) id: 8574347931 (このIDを非表示/違反報告)
小説大好き - 日和さんの言う通りですね^^あってはならない3人という感じです!わぁー!この続きがとても楽しみで授業に集中できませんね^^w (2014年9月16日 6時) (レス) id: 03b1c2db39 (このIDを非表示/違反報告)
日和 - あれ、シリアス…?というか、将ちゃんと高杉と桂って組み合わせがwリアさんやりますね…! (2014年9月15日 22時) (レス) id: 09c363d2fa (このIDを非表示/違反報告)
アニ - リアさん詳しい解説ありがとうございます!そうなのですか、二人とも男らしいですね。ミツバ編の土方さんみたいです…なんというか切ないですね…(..) (2014年9月15日 14時) (レス) id: a3f197bbbb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リア | 作成日時:2014年7月26日 14時

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