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第18話 血に染まった髪 ページ18

近藤は神威の肩を叩こうと、スッと手を伸ばす。

「・・・・っ!!」

銀時は慌てて誤魔化そうと口を開・・・・・こうとした。

次の瞬間、銀時はぴたりと硬直する。

なんと、突然神威が片膝をついて激しくせき込み始めたのだ。

「う・・・ゲホッゲホッ・・・・ゴホッ・・・・・」

口元を手で押さえ、苦しげに頭を垂れる。

額からは汗が流れていた。

「なっ・・・だ・・大丈夫か!?」

近藤は驚いて背中をさすろうとしたが・・・。

「触るな!!」

神威の喘ぐような叫びに、彼は思わず身を引いた。

喉元を空気が通る音がする。

彼はしゃがみ込んだまま高杉を見上げながら、苦しげに笑った。

「・・ゲホッ・・・ご・・ごめん・・・身体が弱いくせに、無理言っちゃって。

 折角連れてきて貰ったのに、あんまり楽しく遊べなさそうだよ・・・。

 あぁ・・こんな風に髪が血の色に染まっちゃったのも、僕のこの病のせいかなぁ・・・?」

「・・・・・・・」

お・・・・・重い!!

銀時は雷が落ちるような衝撃を受けた。

当然これは近藤を誤魔化すための演技なのだが、

何故か神楽まで慌てており、今は長谷川に押さえつけられている。

近藤は高杉の時とはまた違った意味で顔を青ざめさせながら、後ずさった。

「・・・・・な・・なんか・・・すみません、本当に。では・・・・お大事に・・・・」

何とか声を絞り出す近藤に、気絶から目覚めた武市が軽く礼をする。

「ありがとうございます。・・・・それでは」

そう言うなり、彼らはその場から急いで逃走していった。

神威は病人の扱いとは思えない程、乱暴に運ばれていく。

近藤もそこは訝しんだようだったが、とりあえずこれ以上彼らに関わりたくないと思ったようだ。

彼は静かに銀時達に向き直る。

そして、これまた静かに言った。



「・・・・チャイナの健康には気遣ってやれよ」

第19話 サイズの小さいグラサン→←第17話 他人の空似



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設定タグ:銀魂 , 逆ハー , 微原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
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をのょ. - わぁぁぁ!!わぁぁぁぁ!!!!思っていることをうまく表せないです!とりあえず、えと・・・あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"っ!!!! (2014年9月18日 20時) (レス) id: 755a4634a6 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉 - おもしろい。神威ラブの人がいてうれしいです (2014年9月18日 19時) (レス) id: 8574347931 (このIDを非表示/違反報告)
小説大好き - 日和さんの言う通りですね^^あってはならない3人という感じです!わぁー!この続きがとても楽しみで授業に集中できませんね^^w (2014年9月16日 6時) (レス) id: 03b1c2db39 (このIDを非表示/違反報告)
日和 - あれ、シリアス…?というか、将ちゃんと高杉と桂って組み合わせがwリアさんやりますね…! (2014年9月15日 22時) (レス) id: 09c363d2fa (このIDを非表示/違反報告)
アニ - リアさん詳しい解説ありがとうございます!そうなのですか、二人とも男らしいですね。ミツバ編の土方さんみたいです…なんというか切ないですね…(..) (2014年9月15日 14時) (レス) id: a3f197bbbb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リア | 作成日時:2014年7月26日 14時

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