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第6話 血染めの所持品 (主人公サイド) ページ6

そうして、午後から自由な時間ができた私は、

万事屋に遊びに行くために、かぶき町の道を歩いていた。

とある橋に差し掛かった所で、私は見慣れた人影に気付く。

「新八君・・神楽ちゃん・・定春・・それにエリーまで・・」

彼等は何やら話し込んでいて、まだ私の存在に気付いていないようだった。

雰囲気が暗い事からして、話しているのは楽しい話題ではないようだ。

何かあったのだろうか。

私は何やら嫌な予感を感じながら、三人に駆け寄った。

「皆、どうしたの?」

「・・・!!Aさん・・・!?」

新八君が、しまった、とでも言いたげな表情で振り返る。

エリーも、何かを慌てて口の中に仕舞った。

でも、私にはそれが見えてしまった。

「今のって・・・小太郎の・・・?」

見えたのは一瞬だったけど、確かに小太郎の所持品だったと思う。

しかも、それは赤黒い血に染まっていて・・・・。

「・・・・・・・小太郎に、何かあったの?」

私は軽く身を震わせながら尋ねた。

新八君とエリーは、顔を見合わせながら沈黙する。

そこで口を開いたのは、神楽ちゃんだった。

「新八、エリー。下手に隠しても、Aを余計不安にさせるだけネ」

神楽ちゃんは、そう言いながら私に向き直る。

「・・エリーはアレを、この橋で見つけたらしいヨ。それに、ここ数日ヅラを見てないって・・。

 最近横行してる辻斬りにヅラが斬られたとは思わないネ。

 ・・でも、何かに巻き込まれたって事は、明白アル」

真剣な表情で、真っ直ぐに私を見る神楽ちゃんは、とても大人びて見えた。

「そっか・・教えてくれてありがとう」

私は神楽ちゃんの頭をそっとなでる。

神楽ちゃんは、くすぐったそうに笑いながら頷いた。

「A、一緒にヅラを探すネ!!新八、お前はエリーと一緒に辻斬りの方を調べるアル!!」

「あっ・・神楽ちゃん!!」

私は急に走り出した神楽ちゃんと定春を慌てて追った。

・・・・ありがとう。

私は走りながら、心の中でそう呟く。

小太郎の話は突然で驚いたけれど、皆のおかげで随分と落ち着いていられた。

大丈夫だよ、きっと。

小太郎の事も・・・・今は謎に包まれた晋助達の事も。

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設定タグ:銀魂 , 逆ハー , 微原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
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☆chelly☆(プロフ) - 私も土下ザムライはまってますwwwありがとうごさます!待ってますね!高杉も大好きなんで、ドキドキですよwww (2014年5月17日 0時) (レス) id: 276513cb97 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし - 身体が丈夫っていいですね。私なんて毎年インフルエンザにかかるんですよー! 本当、私の体どうなってるんでしょうねぇ?? ちなみに私は社会苦手です。 (2014年5月16日 12時) (レス) id: 32baeea52c (このIDを非表示/違反報告)
リア - ☆chelly☆さん» わああああ・・・ありがとうございます!!かなり興奮してます!!ついでに土下ザムライにハマってます!!更新早めにできるように頑張ります!!! (2014年5月15日 23時) (レス) id: 1a8797e650 (このIDを非表示/違反報告)
リア - カエルzさん» 生きてますよ(一応)!!ご安心ください♪きっと彼なら戻ってきてくれる・・・・・・・・はずです!! (2014年5月15日 23時) (レス) id: 1a8797e650 (このIDを非表示/違反報告)
リア - わたがしさん» 大丈夫ですよー!!私身体だけは人一倍丈夫なので!!ここ数年風邪とか全くひいてないです!!心配してくださってありがとうございます!!感激なのです!!・・・・ちなみに、どうでもいい話ですけど、私理科苦手です。 (2014年5月15日 23時) (レス) id: 1a8797e650 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リア | 作成日時:2014年4月21日 20時

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