五十二 ~過去~ ページ5
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森「____分かった。その日に人虎を持っていけばいいんだね?」
フ「ああ。話が早いから助かるよ。それじゃあ、帰ろうかな」
私は3人を見送る。
話を聞いてる間、私は首領の隣で俯いて座っていた。
ホーガンさんがじっ、とこっちを見てたから。
私の頭の中は今、真緒達のことで埋め尽くされている。
悔しくて、憎くて、悲しくて、仕方ない。
ト「Aちゃん、俺のこと忘れないでね〜」
「忘れませんよ」
ホ「トウェインにはあげないよー」
「っ!【夢浮橋】…!」
横から肩をぽんと叩かれた。
それがホーガンさんだったから、つい夢浮橋で、後ろに飛んだ。
ホ「おっと、なにそれー。俺悲しいよー?」
ト「はっはー!残念だったね!」
「っ、こっちに、来ないで…!」
近づいてくるホーガンさん。
私は蛍で、右手で黄色い炎をホーガンさんに向けた。
そして、蜻蛉で、腰に巻いているパーカーの袖を鋭く尖らせ、それもホーガンさんに向ける。
ホ「わお、警戒されちゃってるねー。まーあんな事したんだからこーなるよねー。
あーあ、トウェインに行かせとけばよかったー」
警戒態勢を続けながら、3人の後ろをついていく。
首領が先頭で案内してる。
そして、気づいた。
一人でいない。
そう思った時、すぐ横で声がした。
フ「中々いい能力だ。えーっと、紫くんだったかね?」
「っ!」
その声の主は、フィッツさんだった。
いつの間に…!
フ「君、いい能力持ってるねぇ。どうだ、俺に雇われないか?金ならいくらでもある」
「…は…っ?」
喜ぶトウェインさんとは反対に、私は眉を寄せている。
雇われないか?組合にはいる?
そんなの____
芥「…それは駄目だ」
「!芥川さん…!」
森「仕事は終わったのかい?」
芥「はい」
いつの間にか私の横にいて、私の手をを引いた。
冷たかった芥川さんがそう言ってくれたのが、すごく嬉しかった。
芥「Aは僕…ポートマフィアに必要な奴だ。組合…?そんな処には行かせぬ」
私が、真緒達の話したの、覚えてくれてるんだ。
芥川さんの、私の手を握る手に力がこもる。
フ「フッ…だが俺は、欲しいものは全て手に入れる。今日は帰る。でもいつかまた、会った時には貰っているさ」
ホ「待ってよフィッツさーん。あっ、じゃあねーAちゃん」
ト「じゃあね!また会おう!」
そう言って3人は、帰って行った。
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栗ようかん(プロフ) - 教えてくれてありがとうございます!直しておきました!すみません! (2016年11月2日 16時) (レス) id: 23c3ce90d4 (このIDを非表示/違反報告)
坂田葵(プロフ) - 梶原ではなくて梶井だお(^o^)/ (2016年10月31日 21時) (レス) id: 47bd2bc314 (このIDを非表示/違反報告)
狛狐(プロフ) - 疑問に思ったのですが、梶原ではなく梶井では? (2016年10月31日 20時) (レス) id: dee2e58ef1 (このIDを非表示/違反報告)
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