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六十三 ページ16






与「全く、腑甲斐無いねェ。Aと妾の能力が無きゃ、今頃揃って土の下だよ。
A、ありがとねェ」


「いえ……与謝野さんのお陰ですよ」




あの後、驚きをなんとか抑えて、蜻蛉を使って、探偵社に戻った。

そのせいで、凄く疲れている。

与謝野さんに、「治癒はしなかったのかい?」と聞かれたけど、体力がなかったとだけ言って何とか隠した。




福「工合は如何だ」


国「社長。申し訳ありません。俺が居ながら…」


福「佳い。_____少し出る」


敦「でも、今外出中は…」


与「ありゃ相当鶏冠に来てるね」


敦「?」




その後、私は太宰さんと敦くんと一緒に、紅葉さんのいる所に来た。


その時、丁度紅葉さんが目覚めた。




「!紅葉さん…!」


太「やあ姐さん。ご無沙汰」


紅「……この程度の縛で私を紮られると思うたか」


太「真逆。だから私が見張りに」


紅「フッ……確かに久しいのう。裏切り者共よ」





その言葉が、深く心に刺さった。





「そう、言われるのは分かってました…」


紅「…そう悲しい顔をするでない…」


「でも___それよりも会えたことが嬉しくて…っ……お久しぶりです、紅葉さん…っ」


紅「…!…A、私はそちには戻ってきてほしいと思うとる。本当は、裏切り者など…思いとうない」




私は、その言葉に涙が出そうになった。

やっぱり、ポートマフィアの人達の事が好きだ…。




紅「……童。鏡花は無事かえ」


敦「彼女は……行方知らずだ。貴方の所為だ」


紅「くく………くくく…」


敦「何が可笑しい!」




怒って、能力を発動させようとする敦くんを、太宰さんが止めた。




太「彼女は私に任せ給え。君は外に」


敦「太宰さん!」


太「善いから」




そして、渋々と部屋を出る敦くん。

私はその後、紅葉さんと少しだけ話をした。
ポートマフィアの人達は如何してますかとか、楽しそうにしてますかとか……殆どみんなの事ばかり。

紅葉さんと笑いあって、話をした。

懐かしいな…。


会話が終わったら、後は太宰さんが話すとのことで、私は外に出た。




宮「あっ、Aさん。何か、今から秘密基地みたいな処に行くらしいですよ!」


「秘密基地…?」


谷「旧晩香堂です。会社設立前に社長が拠点にしたとか…」




そんな処あるんだ。

何の話をするんだろ。
闘いとか、あんまりしたくないんだけどな…。


真緒…闘いたくないよ…。




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栗ようかん(プロフ) - 教えてくれてありがとうございます!直しておきました!すみません! (2016年11月2日 16時) (レス) id: 23c3ce90d4 (このIDを非表示/違反報告)
坂田葵(プロフ) - 梶原ではなくて梶井だお(^o^)/ (2016年10月31日 21時) (レス) id: 47bd2bc314 (このIDを非表示/違反報告)
狛狐(プロフ) - 疑問に思ったのですが、梶原ではなく梶井では? (2016年10月31日 20時) (レス) id: dee2e58ef1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:栗ようかん | 作者ホームページ:http://なし  
作成日時:2016年9月24日 22時

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