五十五 ページ8
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prrrrr
「ん…………ぅるさぃ……ん！？ヤバイ！遅れる！」
目がさめると、既に出勤時間が過ぎており、国木田さんに怒られると覚悟しながら夢浮橋で身体能力を上げ、飛んで走って探偵社に向かった。
何か…長い夢を見たな…。
懐かしい夢。
あー…お腹すいた…。
____こんな呑気なことを考えている私に、再び悲劇が起こるとは知らずに走っていた。
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「すみませぇぇぇん！！遅れました！」
太「うわぁ凄く早い土下座っ！国木田くん見給え！」
国「別に遅れてなどいないぞ。だが、ギリギリだ」
「よ、よかった……能力使ったお陰だ」
国「___それで太宰、第一そんな連中が何故敦を？」
太「直接訊くしかないね。逢うのは難しいだろうけど、巧く相手の裏をかけば___」
何を話しているのかわからなかったので、「何の話ですか？」と私は尋ねた。
すると、太宰さんはハッとしたような顔をして、怪訝そうに私を見た。
……何か悪い話…？
谷「た、大変です！」
すると、潤くんが急に、そう叫んできた。
その直後に、外からすごい音が聞こえた。
太宰さんの隣で、窓から覗いてみると、ヘリコプターが着陸しようとしていた。
そして、そこから出て来たのは____
フ「…」
太「先手を取られたね」
「っ…！！」
太「…」
あの、組合のトップ、フィッツさんだった。
目があって、ニヤッとしたフィッツさん。
私は途端に体がカタカタと震え、いつの間にか太宰さんの服の裾を握っていた。
周りに分からないように、震えを隠した。
「太宰さん…っ何で…組合、が…っ」
太「…本当、何でだろうね」
私を見て笑ったのは、私が既にここにいるって事がわかってたの…っ？
その時、フィッツさん達が入ってきた。
そして、そのままこちらに向かってくる。
フ「やあ。真逆こんな処に居たとはねえ。会えて嬉しいよ」
太「…」
手を伸ばしてくるフィッツさん。
その間に太宰さんが入って来た。
私は太宰さんの服を再び掴む。
太「ここにAが居ると判って来たのでしょう？その他にも目的はあるようだがね」
フ「君は察しがいいな。その通りだ。だが、俺は欲しい物は必ず手に入れる。前も言っただろう？紫くん」
太「前も…？」
「っ…」
そう言ったフィッツさんは、社長室へと歩いて行った。
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栗ようかん(プロフ) - 教えてくれてありがとうございます！直しておきました！すみません！ (2016年11月2日 16時) (
レス) id: 23c3ce90d4 (このIDを非表示/違反報告)
坂田葵(プロフ) - 梶原ではなくて梶井だお(^o^)/ (2016年10月31日 21時) (レス) id: 47bd2bc314 (このIDを非表示/違反報告)
狛狐(プロフ) - 疑問に思ったのですが、梶原ではなく梶井では？ (2016年10月31日 20時) (レス) id: dee2e58ef1 (このIDを非表示/違反報告)
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