五十九 ページ12
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敦side
何とか逃げ回る。
そして、鍵を手に入れた。
でも、その鍵が僕の首に向かって伸びて来るので、僕は鍵を投げ捨てた。
もう、打つ手が無い……何時かは捕まる。
此処から逆転なんて僕には無理だ!
もう……太宰さん達を頼るしか無い!
男「駄目だよ少年。敵はあっちだ」
敦「っけほ…!」
逃げようとしたら、急に止められた。
男性がリボンで僕の首を引っ張る。
そして、語り出した。
男「佳い事を教えよう。戦戯理論研究では危害を加えてきた敵には徹底的反応を行うのが論理的最適解とされている。
二度と反逆されぬよう、此処で徹底的に叩くのだ」
敦「でも方法が、」
男「絶対に敗けぬと高く括る敵ほど容易い相手は無いよ。抑も____先程聞いた所では
あの室に居る彼等は君が囚われた時、必死に助けようと云う話ではなかったかね?」
そうだ………みんなは僕を…
なら今回は…!
ル「お話を終わり?やる気は戻ったかしら。そうでなくちゃ面白く無いわ。
でも、終わりよ」
敦「もう一体!?」
ル「そちらは二人なのだから当然でしょ?」
敦「しまっ……」
僕は、ドアに引き込まれ、終わりだ…っと思ったら、谷崎さんが細雪を発動した。
僕は何とか腕力で扉に掴まる。
そして、敵がこっちに気付いた。
ル「如何して___ドアは確かに閉まったはずなのに!」
敦「君の見落としは一つ。この闘いは最初から2対1だ」
もうそろそろ腕がやばいぞ…。
結構引く力が強い。
敦「本当は君にこの作戦を失敗して欲しく無い。居場所を失って欲しくない!でも___
僕は弱くて未熟だから他に方法が思い付かない!」
『貴方がもし、独りになっても、一緒にいるよ。
その時は仲良くしてくれるかな、ルーシー!』
ル「っ…」
敵が顔を歪めた。
何を考えているのだろう…?
僕は繋いでおいたリボンをぐっと引いて、敵をこちらに寄せた。
敦「自分の創った空間に死ぬまで____否、死んだ後も囚われ続けたいか?」
ル「あたしは失敗するわけには…」
敦「今から手を離す。決断の時間は扉が閉まる一瞬しかないよ」
ル「ダメ、待っ」
僕は、手を離した。
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栗ようかん(プロフ) - 教えてくれてありがとうございます!直しておきました!すみません! (2016年11月2日 16時) (レス) id: 23c3ce90d4 (このIDを非表示/違反報告)
坂田葵(プロフ) - 梶原ではなくて梶井だお(^o^)/ (2016年10月31日 21時) (レス) id: 47bd2bc314 (このIDを非表示/違反報告)
狛狐(プロフ) - 疑問に思ったのですが、梶原ではなく梶井では? (2016年10月31日 20時) (レス) id: dee2e58ef1 (このIDを非表示/違反報告)
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