三十五 ~過去~ ページ36
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太「これは便利な能力だね。大きくできるし、数も増やせるのか…」
中「紫が居れば行き帰りも楽だな。治癒能力も持ってんだろ?」
「ありがとうございます。治癒能力も持ってます、けど…怪我が映…凄く体力消耗してしまうんです。ちなみに、この物を操る能力も…凄く疲れます」
今、仕事が終わってみんなで帰っている。
大きくするより、二つに分けた方が体力の消耗は少ないことに気づいた。
だから、芥川さんと私で乗ろうと思ったけど、太宰さんと中原さんが口を揃えて「こいつとは嫌だ」と言うので、太宰さんと芥川さん、私と中原さんで乗ってる。
ちなみに、中原さんの能力は『汚れちまつた悲しみに』、重力操作が出来るらしい。
太宰さんは『人間失格』、能力の無効化だ。
中原さんの人の殺し方は凄く………うん。
私はずっと目を逸らしてた。
あの後、また男の人達が結構現れて、芥川さんと中原さんと太宰さんの3人で戦ってた。
私が戦えないのが悔しかった。
そこら辺の花の花弁を尖らせて、刺せるんじゃないかという考えも浮かんだ。
でも、人を殺すのは怖い。
だから、3人に任せてしまった。
中「殺しが怖ェのか」
「!」
中「ポートマフィアに入るんならそんぐらいやってくれねェと、此処には居られねェぞ」
「…分かってます。けど…」
中原さんは、前を向いたまま言った。
少し離れた隣で、太宰さんと芥川さんが話してる声が聞こえる。
殺しなんて、したく無い。
でも、しないと駄目なのはわかってる。
芥川さんは私の命の恩人。
尽くすって決めたんだ。
でも、いざとなると駄目だもんな…。
「芥川さんに尽くすために、出来ることはやっていきたいです。芥川さんに私は救われた。だから、私も芥川さんを救う。でも、いざとなると本当に駄目で…」
中「…手前、芥川のことを恩人とか、救われたとか言ってるが、拾われたくらいで何か助かったのか?」
「しかもこんな物騒なマフィアによ」と、言ってきた中原さん。
大袈裟かもしれないけど、私にはその位の事なんだ。
皆さんにもいずれ話そうとは思ってた。
でも、あまり人には話したく無い。
けど、中原さんになら話せるかもしれない。
何かそんな気がした。
「…何か中原さんの事、結構好きなので話しますね」
中「はッ…!?すっ、はァッ!?」
「え?どうかしました?」
中「…いや、何でもねェ…」
「そうですか。じゃあ話しますね」
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栗ようかん(プロフ) - 悠寿さん» わ、すみません!指摘ありがとうございます!\(°Д° )// (2018年2月13日 0時) (レス) id: 2cd9c9184b (このIDを非表示/違反報告)
悠寿(プロフ) - 1話目の与謝野さん明子じゃなくて晶子ですよ! (2018年2月11日 19時) (レス) id: 9887905400 (このIDを非表示/違反報告)
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