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三十二 ~過去~ ページ33






芥「失礼します」


「し、失礼します…」


森「おや?急にどうしたんだい?…その子は…」


芥「今日、見つけました。恐らく、異能力者かと」


「え…?い、異能…?」




僕は、首領にさっきの事を説明した。

…紫は、自身の力を何もわからずに使っていたのか…。




森「ほう…治癒能力ねぇ……で、その子をどうするんだい?」


芥「ポートマフィアへ入れようかと」


森「…まあいいとしよう。その子は芥川くんに任せる」


芥「ありがとうございます」


「あ、ありがとうございます…?」




僕らは首領の部屋から退出した。

…僕の初の部下だ。
僕がきちんとしなければならない。




「あ、あの……えっと、」


芥「そういえばまだ名を申してなかったな。僕は芥川。芥川龍之介だ。好きに呼んでくれ」


「はい、芥川さん!これからどちらへ?」


芥「そうだな…ポートマフィアの中を案内する。そこで挨拶を欠かさぬようにしろ」


「分かりました!芥川さん!」




まずは一番近い紅葉さんの処。

僕は、紅葉さんのいる部屋のドアをノックした。




芥「紅葉さん、入ってもいいでしょうか」


紅「その声は芥川か?入れ」




了承を得て、僕と紫は「失礼します」と言い、部屋に入った。

この部屋は拷問専門の人が集まる部屋。
沢山の黒服もいた。




紅「ん?その後ろにおるのは…?」


「あっ…き、今日からポートマフィア…?へ入ることになりました、紫Aと言います!えっと…尾崎さん、よろしくお願い致します!」


芥「紫は、僕が連れてきた。稀少な治癒能力を扱う異能力者かと」


紅「それは凄いの。紫と言ったかえ?入って間もない頃にすまぬが、

其方、私が見る限り此処には向いておらんと心得る」


「っ…!」




紅葉さんは、紫が入ったその日に厳しい言葉を浴びせた。

僕も、此処へ入ってまだ数ヶ月。
さらに、初の部下だ。

どうしたらいいのか分からず、紫を眺めるだけだった。




紅「急にすまぬ。じゃが、このくらいのことを言われたくらいで此処を出るような娘はいらぬ。

此処にいたいのなら、その、芥川に尽くすといい」


「っ、はい。もちろん、そのつもりです。失礼いたしました」


芥「紫…!…紅葉さん、紫は必ずポートマフィアに必要な人材となります。どうか見ておいて下さい」


紅「…芥川がいうなら仕方ないの。その言葉、信じさせてもらう」


芥「ありがとうございます。では」



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栗ようかん(プロフ) - 悠寿さん» わ、すみません!指摘ありがとうございます!\(°Д° )// (2018年2月13日 0時) (レス) id: 2cd9c9184b (このIDを非表示/違反報告)
悠寿(プロフ) - 1話目の与謝野さん明子じゃなくて晶子ですよ! (2018年2月11日 19時) (レス) id: 9887905400 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:栗ようかん | 作者ホームページ:http://なし  
作成日時:2016年7月27日 12時

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