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三十 ページ31






「基地…見つけた…っ」




やっぱ飛ばしすぎると体力なくなっちゃうな…。
寒いし…パーカーって持っとくもんだね。

…まだ銃の音は聞こえないな…。

間に合ったかな…。




「……てゆうか、樋口さんいるのかな…」




私の方が早く来ちゃってたりして…。
私は、樋口さんには見つかりたくない。

やっぱり、樋口さんの手で芥川さんを助けた方が、これからの事を考えると良いと思うから。


…今すぐ此処を突破したいのは我慢しないと…芥川さんの無事を確認するだけだから…。

私は、再び空を飛び、樋口さんが来るのを待った。




「…あ、来た…!」




しばらくすると、樋口さんが来た。
樋口さんは、少し手が震えていたけど、爆弾を投げて、突撃していった。

私は下に降りて、影から見守る。

見守っていると、樋口さんの太ももが撃たれた。
黒蜥蜴…来てくれないのかな…っ。


そう思っていたら、向こうから大勢の黒服を引き連れた___




「広津さん…!立原くんに銀も…っ!」


立「広津さんの、命令だ。あんたの命令に従ったわけじゃねーぞ!」


広「しかし、貴方にあそこまで言われては…行くしかないでしょう。
敵でも仲間だという元上司にも、無茶して突撃する現上司にも…手を焼きます」


「…っ、すみません…ありがとうございます…っ!」


立「謝るか礼を言うのかどっちかにしろっての。じゃあ、行くぞ!

知らねぇ顔は全員殺せ!」




立原くんの合図で、みんなが動き出した。

すると、あっという間にカルマ・トランジットの雇った傭兵は、倒れていた。
…流石黒蜥蜴。
強いね。

私は、樋口さんが芥川さんの方へ向かったのを確認して、銀の隣に立ち、一緒に隠れた。




芥「……済まんな」


樋「仕事ですから…っ」




…無事でよかった、二人とも。
見守るだけで、何も出来なかったのが、何か悔しい。

でも、これは樋口さんの問題だから。

…私もいろいろ芥川さんに話したいことはある。
でも、邪魔しちゃダメだ。




「じゃあ私は帰りますね。

私、黒蜥蜴の事、大好きです!
私の、仲間の危機察知能力ですぐに助けに行きますからね!

上からですけど、皆さんのことは私が守ります!
これも上司の仕事ですもんね!

じゃっ!さようなら!」


立「A姐さんにはもう迷惑かけらんねぇよ」


広「かけないように、しなければならないな…」




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栗ようかん(プロフ) - 悠寿さん» わ、すみません!指摘ありがとうございます!\(°Д° )// (2018年2月13日 0時) (レス) id: 2cd9c9184b (このIDを非表示/違反報告)
悠寿(プロフ) - 1話目の与謝野さん明子じゃなくて晶子ですよ! (2018年2月11日 19時) (レス) id: 9887905400 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:栗ようかん | 作者ホームページ:http://なし  
作成日時:2016年7月27日 12時

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