【文スト】ただ、みんなを支える為だけに (ページ29)

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二十八ページ29

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国「A！何処に行ってたんだ！！」

「うっ…すみません…」

国「仕事を放棄して、こんな時間まで何処をぶらぶらと歩いて…っ！それを了承した二人もだ！！」

「ごめんなさい……敦くんと賢治くんもごめんなさい！！」

宮「大丈夫です！」

敦「い、いいですよ！Aさんが大事な用を済ませて、良かったです！」

「ふ、二人とも…！！ありがとう！もう大好きです！」

優しすぎる二人に抱きつこうとしたら、襟を誰かに掴まれた。

「ぐえっ」と、反射的に変な声が出る。

太「ストップ！」

「だ、太宰さん…おえっ…し、死ぬ……」

敦「だだだ、太宰さん！！吊り上げちゃってますよ！！」

太「Aちゃんが勝手に私以外の男に抱きつこうとするから…」

「私は…っ太宰さんものじゃないです…っ！く、苦しい…！もう…無理…」カクッ

敦「太宰さん！！Aさんがぁぁぁ！！」

太「あぁぁぁ！私のAちゃん(心中相手)がぁぁ！」

カッコの中見えてます…。
吊り上げられていた私は、襟を放されると、酸素足りなくて、足がふらっとなり、自然と敦くんにもたれかかった。

すまぬ、敦くん…。

敦「わっ…！Aさん…っ！」プシュー

「ごめん敦くん……後で太宰さんは殺っておくから今だけ許して…」

太「女の子に抱きつかれ慣れてない敦くんがショートしたね。それより、Aちゃん怖い」

国「こらぁぁ！！お前ら！！」

太「まあまあそのくらいにしてあげなよ。あんまり大きい声を出すと、喉が枯れた影響で肺が炎症をおこすらしいよ。ほら、メモメモ」

国「そ、そうなのか！？喉が枯れると…肺が炎症を…」

太「嘘だけど」

国「…太宰ぃぃぃぃ！！貴様ぁぁぁぁ！」

標的が太宰さんに映った国木田さん。

よかった…。
あっ、敦くん忘れてた。

「ご、ごめん！」

敦「イエ、ケッコウデス。ボク、ヘイキデス」

「片言…」

国「おいA、取り敢えず仕事はしろ」

「はい！すみませんでした！」

椅子に座って、仕事に取り掛かる私。
もう夜だから、他の皆さんは帰るとのこと。

置いてくなんて酷いな…。

まあ私が悪いんだけど…。

しばらくして、仕事を終わらせるた私。

何か胸がそわそわした。
芥川さん大丈夫かな…。

私は、探偵社の戸締りをして、その鍵を再び異能力で大きくし、静かに芥川さんの元へ飛んでいった。

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